東京市場は軟調か。欧米株はまちまちの動き。米国ではダウ平均は小幅ながら上昇して年初来高値を更新したが、S&P500とナスダック総合は下落した。為替市場でドル円が110円を割り込む動きとなっており、円高が日本株にネガティブに作用すると予想する。7月のISM非製造業景況指数が弱い結果となった上に、モラー特別検察官がワシントンの大陪審を選定しているとの報道を受け、ロシアゲートリスクが改めて意識されたことがドル売り材料となった。CME225先物は大証日中終値と比べて55円安の19955円、ドル建てが40円安の19970円で取引を終えた。

 米雇用統計前で様子見姿勢が強まりやすいタイミングでの円高進行で、リスク回避姿勢が強まる展開が想定される。今週調整色を強めた新興市場にはその傾向が強く出ると考える。今週発表された米国の経済指標は弱めのものが多く、雇用統計の結果がドル円の反転材料になるとの期待は高まりづらい。日経平均の2万円割れは押し目買いも入りやすい水準でもあり、下げが下げを呼ぶような地合いにはならないとみるが、買い材料に乏しく、終日軟調な推移を予想する。日経平均の予想レンジは19880円−20000円。