東京市場は小幅安の展開か。7月FOMCでは大方の市場予想通り政策金利は据え置かれた。声明ではバランスシート縮小は比較的近い時期に開始される旨が示されたが、内容は総じてハト派的と受け止められ、米10年債利回りは低下し、為替市場では急速にドル安・円高が進んだ。米国株は決算が好感されたボーイングの上昇などがけん引し、主要3指数がそろって史上最高値を更新している。円建てのCME225先物は大証日中終値と比べて40円安の20000円、ドル建てが20円安の20020円で取引を終えた。

 ドル円は足元で111円10銭近辺で推移しており、FOMCの結果を受けて1円以上円高に振れている。これを嫌気して売りが先行する展開を予想する。ただ、水準としてはきのう円安に振れた分が消失した程度であることや、米国株の高値更新が続いていることなどから、売り一巡後は押し目買いが入る展開が期待できる。注目度の高い任天堂が決算を発表していることもあり、個別物色も活況となりやすい。上値は重いであろうが、下押し圧力も限定的で、日経平均は2万円近辺で一進一退の展開を予想する。予想レンジは19900円−20080円。