東京市場はもみ合いか。ECB理事会では政策金利は据え置かれたが、ドラギ総裁は会見で秋の政策変更を明言した。これを受けた欧州株はまちまちの動き。米国株はECB理事会の影響は限定的で小動き。ダウ平均とS&P500は下落した一方、ナスダック総合は連日の高値更新となった。ドル円はロシアゲート疑惑への警戒からドル安・円高が進む場面があり、足元では111円80銭近辺で推移している。CME225先物は大証日中終値と変わらずの20090円、ドル建てが20円高の20110円で取引を終えた。

 外部環境はほぼニュートラルだが、為替がやや円高に振れているぶん、上値が重くなりそうだ。ただ、今週は111円台後半で推移する時間帯が多く、その中で日経平均は比較的堅調に推移しており、警戒売りも限定的と考える。来週は週初にFOMCがあり、日米ともに決算発表も多い。株高が期待できる材料が先に控える中、週末売りも手控えられ、前日終値近辺での小動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは20050円−20180円。