東京市場は堅調か。欧米株はそろって上昇。米国株は主要3指数がそろって史上最高値を更新しており、世界的にリスク・オンムードが強まっている。ドル円は足元111円80銭近辺での推移。CME225先物は大証日中終値と比べて5円高の20015円、ドル建てが25円高の20035円で取引を終えた。

 ドル円の112円台割れは日本株にとっては上値を抑える要因にはなる。また、日銀金融政策決定会合の結果発表があることから、特に前場は動きづらい地合いが想定される。ただ、米国株の上昇は強い下支えになる。きのうの日経平均がもみ合いながらも2万円より上で終えたこともあり、円高を警戒する動きは限定的と考える。日銀会合では現状維持が濃厚だが、何らかの変更があれば乱高下はあり得る。ただその場合でも、このタイミングでの政策変更は唐突でもあることから、黒田総裁会見を見極めたいとの見方が強まり、引けにかけては落ち着きを取り戻すと考える。日銀会合ノーサプライズで小じっかりがメーンシナリオだが、サプライズがあった場合、好感する動きはあっても大きく崩れる展開にはならないと予想することから、日経平均の予想レンジは19000円−20250円と上へのレンジを広く見ておきたい。