東京市場はもみ合いか。欧州市場はユーロ高を嫌気して軟調。米国市場はまちまち。ヘルスケア法案の採決断念や金融株の下げが重しとなったものの、テクノロジー株は強く、ダウ平均は下落した一方、S&P500とナスダック総合は上昇した。為替はトランプ政権の政策実行能力を不安視する見方からドル安が進み、ドル円は112円を割り込む場面もあった。足元では112円00銭近辺で推移している。CME225先物は大証日中終値と比べて10円安の19970円、ドル建てが20円高の20000円で取引を終えた。

 円高を後押しする材料が増えたことから上値の重い展開が想定される。ただし、日経平均の2万円割れは押し目買いも入りやすい水準。日銀金融政策決定会合(19〜20日)やECB理事会(20日)が為替市場を刺激する可能性もあり、これらの期待から下値も固いと考える。イベント待ちで商いは低調となりやすく、指数は小動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは19890円−20050円。