NYタイムは、ドルは小幅ながら上昇した。昨日暴落した原油価格が落ち着きを見せ、43.32ドルまで回復をしたことをうけ米債の利回りも昨日の引け値と同じ水準の2.163%まで戻した。これを受けてドルが買い戻され、ロンドンの午前ではリスク回避の円買いもあり110.95円まで下がっていたドル円は111.45円まで緩やかに上がった。ユーロドルも1.1139ドルまでドルが買われたが、上値も1.1178ドルまでの狭いレンジ内での取引だった。ポンドはフォーブス英MPC委員が「MPC内では金利変更が為替にどのように影響するか討議されている」という発言が、利上げの可能性ととらえられ対ドルでは1.2691ドル、対ユーロでは0.8786ポンドまでポンドが買われたが、ユーロ同様に値幅は限られていた。
 主要通貨は落ち着いた動きだったが、一番動いたのが加ドルだった。原油相場が持ち直したこともあり、ドル/加ドルは1.3300ドルを割り込み緩やかに加ドル買いが進んでいたが、カナダの4月の小売売上高が市場予想の+0.2%よりも強い+0.8%、自動車を除いた数字も予想の+0.7%よりも強い+1.5%だったことを受け、ドル/加ドルは1.3208加ドル、加ドル円は84.33円まで加ドル買いが一気に進んだ。昨日の原油相場の下落で加ドルをショートにしていた参加者も多く、それらの調整も入り通常よりも指標への反応が大きかった。その後原油価格の上昇も徐々に落ち着いたこともありドル/加ドルは1.32加ドル前半でもみ合いになった。
クロス円は方向感のない動きだった。ポンド円、加ドル円は底堅かったが、ユーロ円124円前半でほぼ本日のレンジの真ん中での取引が中心だった。
6時現在、ドル円は111.38円、ユーロドルは1.1152ドル、ユーロ円は124.15円で推移。

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