NYタイムのドル円は、米10年債利回りが2.175%まで上昇したことで、ロンドン市場の安値111.07円から111.74円まで上昇した。ポンドドルは、ホールデン英MPC(金融政策委員会)委員発言「下期にも一部の刺激策を引きあげることが好ましい」を受けて1.2710ドル、ポンド円は141.76円まで上昇した。
本日の東京市場のドル円は、トランプ米政権による日米貿易不均衡是正圧力が高まる可能性を受けて、伸び悩む展開が予想される。
ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が、日米貿易不均衡是正に言及していることで、トランプ米政権による対日輸入規制、円安けん制などが警戒される展開が予想される。また、トランプ米大統領のロシアゲート疑惑などもドルの上値を抑える要因となる。さらに、米10年債利回りが低迷していること、NY原油先物が42ドル台まで下落していることも、インフレ率の低下につながることで、ドル円の上値を抑える要因となる。
朝鮮半島情勢は、北朝鮮がトランプ米政権のレッドラインである大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を示唆していること、トランプ米大統領が北朝鮮から解放された米大学生が死亡したことで態度を硬化させていることで、湾岸戦争が勃発した24日の新月や朝鮮戦争が勃発した6月25日(1950年)への警戒感が高まりつつある。中東情勢では、カタールを巡るサウジアラビアとイランの対峙、シリアでのアメリカとロシアの対峙など、予断を許せない状況が続いている。
ドル売りオーダーは、現時点では111.80円から112.00円に断続的に観測されており、111.60円には28日満期のNYカットのオプションが控えている。ドル買いオーダーは、110.70円、110.30-50円、110.00円に観測されており、111.00円にはNYカットのオプションが控えている。
ユーロドルは、仏マクロン政権閣僚の4人の辞任や欧米金利差拡大観測で伸び悩む展開を予想するが、仏国民議会選挙でマクロン新党「共和国前進」が過半数を獲得したこと、ギリシャへの追加支援合意を受けて下値は限定的か。

US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 3 2024 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック
US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 4 2023 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック