NYタイムは、大相場となった原油市場の影響をうけて為替市場は動いた。ロンドンの午前中はポンド円を中心とした円買いでドル円は111.07円まで下落した。NY市場が参加するとイランの石油相がOPECの追加減産を示唆したことと、その後発表された米国の週間原油在庫はガソリンと原油の在庫が市場予想よりも減少したことを受け原油価格は44.20ドル、米長期債利回りも2.175%まで上昇した。この影響でドル円は111.74円まで上昇し、クロス円もドル円の動きに連動し、ユーロ円は124.46円、スイスフラン(CHF)円は114.63円まで上昇した。しかし原油価格は本日の高値をつけた後、ニュース等が出ていないにもかかわらず2ドルを超える大幅下落になり、昨年の8月以来の42.05ドルまで下がった。為替も原油安を受けたインフレ期待後退による米長期金利低下でドル安になり、ドル円は再び111円前半まで戻された。ドル/加ドルは原油安の影響で1.3348加ドルまで加ドルが売られた。
ポンドは昨日のカーニーBOE総裁の利上げに否定的な発言からロンドン午前に対ドルで4月18日以来、1カ月ぶり以上の安値1.2589ドル、ポンド円は139.86円まで下落幅を広げた。しかしホールデン英MPC(金融政策委員会)委員の「下期にも一部の刺激策を引きあげることが好ましい」との、緩和解除を支持する発言が伝わると、ポンドドルは一時1.2710ドル、ポンド円は141.76円まで上振れした。その後は両サイドに大きくぶれたことで相場が傷んだためポンドドルは1.26ドル半ば、ポンド円は141円前半でもみあいになった。ユーロドルは動意薄の展開だったが、原油価格の下落で1.1168ドルまで上昇した。
豪ドル/ドルは0.75ドル半ばで小動きだった。ニュージーランドはオフィシャルキャッシュレートが発表され、市場予想の予想通りの1.75%の据え置きだった。市場の予想通りだったもののNZドルは若干強含み、NZドル/ドルは0.7277ドル、NZドル円は81.04円まで上昇した。
6時現在、ドル円は111.38円、ユーロドルは1.1168ドル、ユーロ円は124.40円で推移。

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