NYタイムは、米連邦公開市場委員会(FOMC)以降に進んだドル高の調整が為替相場を主導した。ドル円はNY入りにかけ、2日以来の高値111.42円までじりじり上値を伸ばしたものの失速、110.65円まで水準を下げた。NY序盤発表の米5月住宅着工・建設許可件数は市場予想比で下振れ。米株は安寄り、米長期金利は2.14%台へ低下と、リスク回避を意識して週末の調整が進んだ。米6月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が94.5と、昨年10月以来の水準へ低下したことも重しとなった。相場への直接的なインパクトは明らかではなかったが、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の「コアインフレの落ち込みが一時的かどうかは、まだわからない」「今週、利上げすべきではなかった」、カプラン米ダラス連銀総裁の「追加利上げには非常に慎重であるべき」「インフレ上昇を確認する必要」との発言も伝わった。
ドル安・円高の流れで、ユーロは対ドルで1.1202ドルまでユーロ高・ドル安。一方、ユーロ円は一時124円割れへ下押す、さえない推移だった。
ポンドも同様に、対ドルで一時1.2805ドルまで上昇したものの、ポンド円は142.34円から141円半ばへ水準を下げる円高推移。フォーブス英MPC(金融政策委員会)委員が「緩慢なインフレ動向には為替が大きく影響」との見解を示したが、ポンド相場への明確なインパクトは読み取りにくかった。
産油国通貨の加ドルは、原油相場の頭打ちに振らされた。他通貨同様に対ドルでの上昇を先行させたが、原油相場が軟化すると伸び悩み、押し返される場面もあった。しかし再びドル安・加ドル高が盛り返すと、ドル/加ドルは1.3210加ドルまで加ドル高に。加ドル円は84円台から83.49円へ下押した後、83円後半へ戻して推移した。
豪ドル円は4月3日以来の高値84.81円、NZドル円は3月3日以来の高値80.65円を上値に、それぞれ一時84円前半、80円前半へ下押し。一方、豪ドル/ドルは0.7630ドル、NZドル/ドルは0.7259ドルまで上値を伸ばした。
6時現在、ドル円は110.88円、ユーロドルは1.1198ドル、ユーロ円は124.15円で推移。

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