NYタイムのドル円は、好調な米経済指標を受けて110.98円まで上昇した。ユーロドルは1.1132ドルまで下落、ユーロ円は123.72円まで上昇した。ポンドは、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)で利上げを主張したメンバーが3名に増加したことで、対円で141.59円、対ドルで1.2795ドルまで上昇した。
本日の東京市場のドル円は、日銀金融政策決定会合での出口戦略に関する見解に注目する展開が予想される。先日の報道では、日銀の出口論に関して、「時期尚早」から「対話重視」に移行する(関係筋)、とのテーパリング開始が示唆された。本日の日銀金融政策決定会合や黒田日銀総裁の会見では、報道の真相、対話重視への見解を見極めることになる。テーパリング開始ならば、円金利上昇で円高要因となり、否定された場合は、円安要因となる。
欧州中央銀行(ECB)理事会では、600億ユーロの資産購入という緩和スタンスの継続が示され、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、バランスシート縮小のロードマップが示され、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)では資産購入枠の維持が表明された。本日の日銀金融政策決定会合では国債購入額は現状維持と予想されており、黒田日銀総裁によるテーパリングへの言及に要注目となる。
トランプ米大統領のロシアゲート疑惑は、モラー特別検察官がコーツ国家情報長官とロジャーズ国家安全保障局局長を聴取する計画、との報道を受けて深刻化する可能性に要警戒となる。さらに、中東情勢や朝鮮半島情勢を巡る地政学リスク回避の円買いなどから、ドル円の上値は限定的か。
ドル売りオーダーは、現時点では111.00円、111.50円、112.00円、ドル買いオーダーは、109.00円、108.80円に観測されている。NYカットのオプションは109.00円と110.00円に控えている。
ユーロドルは、フランス国民議会選挙でマクロン新党「共和国前進」が過半数を確保する可能性やユーロ圏財務相会合でのギリシャ追加支援合意は買い材料だが、欧州中央銀行(ECB)の緩和スタンスが継続する可能性が高まっていること、米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシート縮小ガイダンスが上値を抑える展開か。

US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 3 2024 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック
US Dollar vs Yen (FX:USDJPY)
FXチャート
から 4 2023 まで 4 2024 US Dollar vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック