NYタイムは、ドル高・円安が進んだ。米新規失業保険申請件数は予想より減少の23.7万件、米6月フィラデルフィア連銀製造業指数や米6月NY連銀製造業景況指数は予想より強く、序盤の米経済指標はおおむね良好。ドル堅調で、ドル円は一時110.98円まで上伸した。昨日の弱い米経済指標でハト派なFOMC結果を懸念して進んだ下落幅を上回る上昇。しかし、9日以来の111円台回復を目前に足踏みとなった。昨日の米連邦公開市場委員会では予想通りの利上げが行われたほか、資産縮小の詳細な道筋も発表された。金融引き締めの先行き明示を背景とした米長期金利の持ち直しが、一時2.171%まで進んだ。終盤の米4月対米証券投資(長期フロー)は18億ドルの資金流入となり、前月流入額の修正値597億ドルから大きく減少したが、為替への影響は大きくなかった。
ドルは対ユーロでも上昇。ユーロドルは5月30日以来の安値1.1132ドルまでドル高・ユーロ安となった。一方、ユーロ円は123.72円まで円安推移。ポンド円も9日以来の141円台を回復で、141.59円まで上値を伸ばした。ロンドンタイム、イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)で、利上げを主張したメンバーが前回の1名から3名に増加したことが材料視され、ポンド買いが強まった。ただ、NYタイムはポンド買いに一巡感が生じ、ポンドドルは1.2795ドルを上値に1.27ドル半ばへ下押して推移した。
他通貨も対円・対ドルでまちまち。クロス円はドル円上昇の円売りの恩恵を受け、豪ドル円は84.11円、NZドル円は80.00円、加ドル円は83.64円まで上昇した。一方、豪ドル/ドルは0.7568ドル、NZドル/ドルは0.7186ドルまで下落。ドル/加ドルは1.3308加ドルまで加ドル安・ドル高となった。NY原油先物が44ドル前半で安値もみ合いと、さえない原油相場も産油国通貨である加ドルの重しとなった。
6時現在、ドル円は110.93円、ユーロドルは1.1145ドル、ユーロ円は123.64円で推移。

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