東京市場はもみ合いか。欧州株は原油安が重荷となるなか、イベント前に手じまい売りが優勢となり軟調。一方、米国株は本日予定されているコミー前FBI長官の議会証言の原稿の一部が公表されたことが一定の安心感を誘い、主要3指数は上昇して終えた。ドル円は足元で109円70銭近辺で推移している。米株高を受けてドルが買われる展開となっており、朝方に北朝鮮の飛しょう体発射が報じられたが、今のところ反応は限定的。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて40円高の19990円で取引を終えた。
全体的にはECB理事会や英国総選挙を前に様子見姿勢の強い地合いが継続すると予想する。ただ、リスク要因であったコミー氏の議会証言に関する材料が前倒しで出てきて、これに対して米国株が買いで反応したことは、下支え要因となる。リスク回避の売りが手控えられるぶん、下値は固いと予想する。日経平均の予想レンジは19920円−20100円。