東京市場はもみ合いか。先週末に発表された米雇用統計は、非農業部門雇用者数が+13.8万人と市場予想を下回る内容。これを受けた米国株は、先の利上げペースが緩やかになるとの見方から、主要3指数がそろって上昇した。為替市場ではドル売りの反応となり、ドル円は足元で110円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて5円安の20165円、ドル建ては10円安の20160円で取引を終えた。序盤は為替のネガティブ反応の方が強く出るかもしれないが、先週末の日経平均2万円乗せを受け、下値では押し目買いが入る可能性が高い。弱めの米雇用統計を受けても6月の利上げ見通しは変わらずで、来週のFOMCまでは6月利上げを意識した展開が続くと想定される。雇用統計が微妙な結果となったことから、動きづらい展開とはなりそうで、上下に振れながらも先週末の終値近辺に収れんする展開を予想する。日経平均の予想レンジは20050円−20250円。