東京市場はもみ合いか。欧州株はまちまち。米国株は上昇で、FOMC議事要旨の公表後に上げ幅を広げた。議事要旨は強弱入り交じる内容であったが、米株市場はおおむね事前の予想通りであったことを好感した。一方、直近の弱い経済データを警戒する旨の内容もあったことから、為替市場ではドルが売られ、112円台に乗せていたドル円は失速し、足元では111円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて15円安の19725円、ドル建ては5円安の19735円で取引を終えた。
議事要旨が円安材料とならなかったことは、日本株の上値を抑える要因となる。一方で、米国株が上げ幅拡大となったことは下支え材料となる。CME225先物は前日終値近辺からのスタートを示唆しており、米国株高の割には初動が鈍くなると想定されることから、日経平均は方向感に乏しい展開が続くと予想する。予想レンジは19650円−19790円。