NYタイムは、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録におけるインフレについて慎重な見方を材料に、米10年債利回りが2.24%台まで低下。ドル円は一時111.48円まで下押した。NY午前に原油や米株・金利上昇と市場がややリスク選好に傾斜したところでは112.13円までじり高となっていたが、その値幅を帳消しにした。米4月中古住宅販売件数が557万件と、市場予想の565万件を下回ったが、供給不足で価格の上昇も見て取れるなど、必ずしも弱い結果とは言い切れなかった。
FOMC議事録後のドル軟化で、ユーロドルは1.1220ドル、豪ドル/ドルは0.7508ドル、NZドル/ドルは0.7059ドルまで上昇。ポンドドルも1.29ドル後半へ持ち直した。
ドル/加ドルは1.3406加ドルまで加ドル高となった。加ドルについては、カナダ銀行(BOC)が予想通り政策金利を据え置いたものの、声明で「経済指標はBOCを勇気づける内容」と述べるなどポジティブな内容もあった。原油在庫の取り崩しが下値を支える場面もあった。米エネルギー省(EIA)発表の週間石油在庫(2017/5/19時点)は、原油在庫が-443.2万バレル(前週 -175.3万バレル)と大幅な取り崩しだった。OPECでの減産延長への期待も、産油国通貨である加ドルの支援要因となった。
ドル円下落による円買いが重しとなり、クロス円は伸び悩んだ。ユーロ円が125.41円とわずかながら昨日高値を上回って1週間ぶりの高値にワンタッチしたものの頭打ち。豪ドル円は83.73円、NZドル円は11日以来の高値78.74円までじり高も上昇力を欠いた。ポンド円は144.51円まで下落と軟調だった。
6時現在、ドル円は111.49円、ユーロドルは1.1219ドル、ユーロ円は125.08円で推移。

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