NYタイムは、米長期金利が2.29%近くまで水準を上げ、ドル円は111.86円まで上昇と、ともに17日以来、4営業日ぶりの高水準をつけた。トランプ大統領不在のなか発表となった米予算教書への市場の直接的な反応は目立たなかった。だが、ムニューシン財務長官は成長の押し上げ効果に言及。他方で財政負担を生じさせる内容との見方もあった。悪い長期金利上昇の側面もあるが、米長期金利の上昇に寄与。米2年債入札での利回り上昇が債券売りに作用した部分もあったようだ。米株価の底堅さも、リスクセンチメントを支援。昨年12月以来4カ月ぶりのマイナスとなった米4月新築住宅販売件数や、米5月マークイッPMI・速報値への反応は限られた。
ロンドンフィックスにかけたポンド買いフローや、ショイブレ独財務相の昨日のメルケル独首相に続くユーロ高容認ととれる「ユーロは安過ぎる」との発言でユーロ買いとなる場面もあった。しかしドル買いの流れがそれらを押し退けた。ポンドドルは1.3034ドルを上値に1.2960ドル付近へ失速。ユーロドルは一時1.1250ドル付近まで戻したものの、1.1175ドルまで下落した。豪ドル/ドルは0.74ドル後半、NZドル/ドルは0.70ドル付近へ下押し。NZ乳業大手フォンテラが乳製品価格の予想を引き上げたが、支援にならなかった。
ドル/加ドルは1.3525加ドルまで加ドル安となった。原油相場の堅調さも、産油国通貨の加ドルや資源国通貨の支えにならなかった。
ドル円の上昇を受け、クロス円は円売りを先行させたが伸び悩んだ。ポンド円は一時145.15円、豪ドル円は83.67円、NZドル円は78.42円、加ドル円は82.84円まで円安推移。ユーロ円も125円前半で底堅さを示した。しかし対ドルでの各通貨の下落が重しとなった。
6時現在、ドル円は111.78円、ユーロドルは1.1183ドル、ユーロ円は125.01円で推移。

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