19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>・日経平均は小幅下落、メガバンク辺りがもう一段リバウンドをみせるか見極め<br/>・ドル・円は111円18銭、弱含み、日本株の反落で<br/>・値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はユニー・Fとなった<br/><br/><br/>■日経平均は小幅下落、メガバンク辺りがもう一段リバウンドをみせるか見極め<br/><br/>日経平均は小幅下落。30.59円安の19523.27円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場ではトランプ政権を巡る先行き不透明感が重しとなるものの、良好な経済発表が材料視され、前日の大幅下落に対する買い戻しを誘った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の19605円となるなか、小幅に反発して始まった。しかし、週末要因もあって積極的な参加者は限られており、自律反発の域は脱せず。寄付き直後につけた19599.99円を高値に、その後は一時19500円を下回る場面をみせた。<br/><br/>東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは保険、証券、鉱業、銀行が小じっかりな半面、電力ガス、倉庫運輸、サービス、不動産、陸運が冴えない。<br/><br/>日経平均は反発して始まったが、上値追いは慎重となっている。市場は米大統領弾劾となった場合の金融市場の反応について予想し始めたとも伝えられるなか、政治混乱リスクが和らぐのを見極める必要があるようだ。日経平均は前日の価格範囲内でのこう着のなか、個別材料株での短期的な値幅取りが中心になりそうだ。<br/><br/>また、TOPIXは0.07%安となり、日銀のETF買い入れへの期待はそれ程高まらないだろう。ただ、底堅さが意識されるなか、メガバンク辺りがもう一段リバウンドをみせてくるようだと、日経平均のプラス圏回復も期待されそうだ。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■ドル・円は111円18銭、弱含み、日本株の反落で<br/><br/>19日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。日経平均株価の反落でリスク回避の円買いに振れた。<br/><br/>引き続きトランプ米大統領の政権運営に不透明感が広がり、リスク回避的な円買いに振れやすい展開。ドル・円は日経平均株価の反落で朝方付けた111円60銭から111円11銭まで値を切り下げた。<br/><br/>昼にかけてもドル売り地合いは継続。ランチタイムの日経平均先物のマイナス圏推移で、目先の日本株安継続を警戒したドル売り・円買いの流れ。午後の取引では、ドルが111円台を維持できるか注目される。<br/><br/>ここまでのドル・円の取引レンジは111円11銭から111円60銭、ユーロ・円は123円39銭から123円92銭、ユーロ・ドルは1.1097ドルから1.1115ドルで推移した。<br/><br/>12時18分時点のドル・円は111円18銭、ユーロ・円は123円49銭、ポンド・円は144円01銭、豪ドル・円は82円53銭で推移している。<br/><br/>(為替・債券アナリスト 吉池威)<br/><br/><br/>■後場のチェック銘柄<br/><br/>・ASJ<2351>やビリングシス<3623>などがストップ高<br/><br/>・Fプラネット<7853>がストップ安<br/>※一時ストップ高・安(気配値)を含みます<br/><br/>・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はユニー・F<8028>となった。<br/><br/>・東京海上ホールディングス<8766>やSOMPOホールディングス<8630>が決算発表予定<br/><br/>☆後場の注目スケジュール☆<br/><br/><国内><br/>・特になし<br/><br/><海外><br/>・13:00  亜・マレーシアGDP(1-3月)  4.6%  4.5%<br/><br/>

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