東京市場は大幅高の展開か。5月のFOMCでは利上げは見送られたが、6月の可能性には含みを残し、4月の米雇用統計では良好な内容が確認された。これらを受けて為替市場ではドル高・円安が進行した上に、米国株もダウ平均が21000ドル台に乗せるなど、リスク・オンムードが強まっている。また、仏大統領選の決選投票では、大方の見方通り、中道のマクロン氏の勝利が伝わっている。ドル円は足元で112円80銭台近辺での推移。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて225円高の19705円、ドル建ては245円高の19725円で取引を終えた。連休中に海外の環境が一段と良くなってきており、日本株ももう一段水準を上げる展開が想定される。CME225先物からは19700円台も意識されるが、初動で3月2日につけた19668円を上回るようなら、先高期待はさらに強まる。高寄り後はもみ合いも予想されるが、節目の19500円は難なく上回ると見込まれる上に、決算銘柄を中心に個別の材料も多いことから、強い地合いは続くと考える。日経平均の予想レンジは19600円−19780円。