NY為替市場は静かな動き。週末・月末要因に加え、多くの市場が3連休を控えていることもあり、取引は閑散。米1-3月期GDP・速報値は前期比年率で+0.7%と市場予想を下回った。個人消費が振るわず、前期の+2.1%から大幅減速した。一方で、GDPデフレーターは+2.3%、雇用コスト指数は+0.8%と、物価指標は市場予想を上回った。GDPの鈍化は暖冬や物価上昇といった一時的な要因も影響していると見られ、景気減速への懸念は強まっていない。
米GDP発表後にドル円は一時111.72円まで買われたが、111円半ばに戻してこう着。ユーロは予想比上振れのユーロ圏4月消費者物価指数(HICP)の結果を受けた買いが一服し、ユーロドルは1.09ドル近辺、ユーロ円は121円半ばで推移。ポンドは堅調地合いを維持し、ポンドドルは1.2965ドル、ポンド円は144.50円まで高値を更新した。
オセアニア通貨は小動き。豪ドル/ドルは0.74ドル後半、豪ドル円は83円前半、NZドル/ドルは0.68ドル後半、NZドル円は76円半ばで小動き。一方、加ドルは軟調。原油相場は反発したものの、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉への警戒感が重し。また、2月の加GDPが前月比でプラス予想に反して横ばいとなったことも材料視され、ドル/加ドルは1.3697加ドルまで加ドル安が進み、2016年2月以来の1.37加ドルに接近した。加ドル円も81.36円までじり安。
6時現在、ドル円は111.49円、ユーロドルは1.0947ドル、ユーロ円は121.53円で推移。

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