19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>・日経平均は4日続伸、決算を手掛かりとした物色に先回り的な動きもでてくるか<br/>・ドル・円は小じっかり、下値の堅さを意識<br/>・値下がり寄与トップはテルモ<4543>、同2位はKDDI<9433>となった。<br/><br/><br/>■日経平均は4日続伸、決算を手掛かりとした物色に先回り的な動きもでてくるか<br/><br/>日経平均は4日続伸。56.85円高の18489.05円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えた。19日の米国市場はNYダウが118ドル安だったが、下げの要因だったIBMの決算については前日の時間外の下げで織り込まれており、日経平均は小幅に続伸して始まった。また、平成28年度の貿易収支が6年ぶりの黒字となったことが材料視された。<br/><br/>その後は、23日に行われる仏大統領選第1回投票を控えていることもあって、こう着感の強い相場展開となっているが、一時18500円を回復する場面もみられるなど、底堅さが意識されている。セクターでは銀行、輸送用機器、ゴム製品、証券、保険、電気機器、非鉄金属が堅調。一方で、原油相場の下落影響から石油石炭、鉱業が冴えない。<br/><br/>日経平均は小幅な値動きではあるが、5日線を上回っての推移をみせている。ボリンジャーバンドでは-1σでの攻防となり、まずはこれを突破してくるかを見極めたいところ。また、調整トレンドではあるが、パラボリックについてはSAR値にタッチしてきたことで、陽転シグナルを発生させている。ダマシになる可能性はあるものの、一先ずシグナルが徐々に好転しつつあり、押し目買いの動きも強まってくる展開が意識されそうである。<br/><br/>物色はインデックスに絡んだ商いから主力処がけん引しており、中小型株はやや手掛けづらくなっているように映る。ただ、決算シーズンに入ってくるなか、決算や業績観測報道を手掛かりとした物色が強まりつつある。株価の低迷が続いていたこともあり、アク抜け期待から先回り的な動きも今後強まってくる可能性がありそうだ。<br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■ドル・円は小じっかり、下値の堅さを意識<br/><br/>ドル・円は108円90銭付近を挟んでもみあう展開が続いた。200日移動平均線(108円88銭)付近がサポート・ラインとして機能しているもよう。また、日経平均株価のプラス圏継続を期待したドル買い・円売りが観測され、下値は堅そうだ。<br/><br/>一方で、地政学リスクや来週のフランス大統領選への警戒感が続いており、円売りがさらに強まる地合いではないとみられる。また、ドル買い材料が乏しいためドルの一段の上昇は見込みにくく、午後は上値の重い展開が予想される。<br/><br/>ここまでのドル・円の取引レンジは108円80銭から109円06銭、ユーロ・円は116円54銭から116円83銭、ユーロ・ドルは1.0709ドルから1.0719ドルで推移した。<br/><br/>12時38分時点のドル・円は108円94銭、ユーロ・円は116円74銭、ポンド・円は139円27銭、豪ドル・円は81円75銭で推移している。<br/><br/>(為替・債券アナリスト 吉池威)<br/><br/><br/>■後場のチェック銘柄<br/><br/>・カーディナル<7855>、関門海<3372>など9社がストップ高<br/>※一時ストップ高(気配値)を含みます<br/><br/>・値下がり寄与トップはテルモ<4543>、同2位はKDDI<9433>となった。<br/><br/><br/>・米地区連銀経済報告(ベージュブック)ポイント<br/>「全米12地区で経済は緩慢ないし緩やかに成長」<br/>「労働市場は依然ひっ迫、賃金は広範に上昇」<br/>「低技術職でもポジションを埋めるのが困難に」<br/><br/><br/>☆後場の注目スケジュール☆<br/><br/><国内><br/>・14:30  百貨店売上高(全国・東京地区3月)<br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/><br/><br/>

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