28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:こう着ながらも底堅い展開に<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の買い越し<br/>■前場の注目材料:トヨタ自、NTTと協業でコネクティッドカー技術開発へ<br/><br/><br/>■こう着ながらも底堅い展開に<br/><br/>28日の日本株市場は買い先行で始まろう。注目された週明けの米国市場は、トランプ大統領の政権運営能力に懐疑的な見方が広がったことから売りが先行した。ただし、ハイテク株を中心に下げ幅を縮小しており、ショック安の影響は限定的であった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の18980円となり、前日の大幅な下げに対する自律反発の展開が期待されそうだ。<br/><br/>また、本日は3月期決算企業の権利配当取り最終日となる。日経平均はこれまでのもち合いレンジの下限での推移が続く中、配当志向の物色も入りやすいだろう。また、大引けでは配当再投資の買いも意識されやすく、こう着ながらも底堅い展開が期待されよう。<br/><br/>もっとも、日経平均は現在、一目均衡表の雲の中で推移している。明日の雲下限は18967円処に位置しており、これに配当分(約130円)を加えると、19097円となる。本日の終値では少なくとも19100円処を上回って終えたいところであろう。配当落ちの影響とはいえ、もち合いレンジを割り込み、雲下限を下放れてくるようだと、新年度相場への期待も低下する。<br/><br/>物色は主力処では米国同様、ハイテク株の一角に資金が向かいやすいだろう。その他は、個人の良好な需給状況を反映した中小型株での値幅取りが中心になりそうだ。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の買い越し<br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1350万株、買い1530万株、差し引き180万株<br/>の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/>03月21日(火):50万株の売り越し<br/>03月22日(水):490万株の売り越し<br/>03月23日(木):130万株の売り越し<br/>03月24日(金):250万株の売り越し<br/>03月27日(月):60万株の売り越し<br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・NYダウは下落(20550.98、-45.74)<br/>・NY原油は下落(47.73、-0.24)<br/>・シカゴ日経225先物(18980、+170)<br/>・円相場、1ドル110円55-60銭<br/>・独3月IFO企業景況感指数112.3、予想上回る<br/>・米世論調査でトランプ大統領支持率36%に低下<br/><br/>・日立<6501>、AIの目が不審者を追跡、1秒で数万人判別<br/>・東芝<6502>、米原発会社28日にも破産法、8000億円債務保証履行へ<br/>・ニチレイ<2871>、2期連続の最高益に<br/>・トヨタ自<7203>、NTT<9432>と協業でコネクティッドカー技術開発へ<br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><国内><br/>・ズームが東証ジャスダックに新規上場(公開価格:1520円)<br/>・No.1が東証ジャスダックに新規上場(公開価格:1570円)<br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/>

<SK>