11時00分現在の日経平均株価は18966.83円(前週末比295.70円安)で推移している。注目されていた米国のオバマケア代替法案が取り下げられ、トランプ政権の政策実行能力に疑問符が付く結果となったことから、金融市場ではリスク回避の動きが広がった。円相場は1ドル=110円台前半まで上昇し、日経平均は191円安からスタートすると、一時18932.09円(同330.44円安)まで下落する場面があった。足元では19000円を下回る水準で軟調もみ合いとなっている。<br/><br/>個別では、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクG<9984>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、トヨタ自<7203>など売買代金上位は全般軟調。米原子力子会社が28日にも破産法の適用を申請すると報じられた東芝<6502>は5%前後の下落。第一生命HD<8750>、東京海上<8766>といった保険株や、一部証券会社の目標株価引き下げが観測されたファーストリテ<9983>も下げが目立つ。また、KLab<3656>、クロップス<9428>、北の達人<2930>などが東証1部下落率上位となっている。一方、目標株価引き上げが観測されたダイキン<6367>は堅調。任天堂<7974>や一段のリストラに踏み切ると報じられたパナソニック<6752>は小幅に上昇。また、日精線<5659>、トランザク<7818>、GMB<7214>などが東証1部上昇率上位となっている。<br/><br/>(株式アナリスト 小林大純)<br/>

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