23日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.29ポイント(0.03%)高の24327.70ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が30.49ポイント(0.29%)高の10487.45ポイントとそろって反発した。一方、売買代金は918億4700万香港ドルに縮小している(22日は1034億7800万香香港ドル)。<br/><br/>業績成長が手がかり。主要企業の決算報告が進むなか、特別配当や増配を公表する企業がみられることがポジティブ材料となっている。域内金利の低下でリスク選好も強まる状況。米長期金利の低下にあわせ、香港銀行間取引金利(HIBOR)も下落基調が鮮明化したため(1カ月物は約4カ月ぶりの低い水準で推移)、より高パフォーマンスが期待できる株式に見直し買いが入った。もっとも、全体としては、選別物色が強まる展開。ハンセン指数は引けにかけて、マイナス圏に沈む場面もみられている。<br/><br/>ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が10.1%高と上げが目立った。前日発表の通期3割増益が改めて評価されている。不動産デベロッパー香港大手の恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)は1.8%高と続伸。増益と増配が引き続き材料視された。香港系不動産株は軒並み上昇している。<br/><br/>そのほか、業績動向を材料にした動きでは、通期3割増益を明らかにしたブタ肉世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が9.9%高。1ケタ増益ながら予想を上回った白物家電大手の海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が12.9%高で引けた。<br/><br/>半面、通期利益が事前予想にとどかなかったインターネットサービス最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は1.0%安と続落。赤字に転落した炭鉱開発用重機メーカーの三一重装国際(631/HK)は1.8%安、通期3割減益を強いられた京信通信系統HD(コムバ・テレコムシステムズ:2342/HK)は10.9%値下がりした。昼ごろに通期決算を報告した通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)は後場に急落。ほぼ予想通りの内容だったものの、一部で噂されていた特別配当などのサプライズがなかったため、失望売りが広がり3.4%安と下げて引けた。<br/><br/><br/><br/>【亜州IR】<br/><br/><br/><br/>

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