東京市場はもみ合いか。欧米市場はまちまちでドル円相場も横ばいとなり、手がかり材料に乏しいスタートが予想される。17-18日は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催される。ドイツがG20声明で保護貿易主義に関する文言を削除することを提案していることや、米国が競争的な通貨安へのけん制強化を提案しており、為替市場を中心に懸念色が強い。主力株は米国市場で金融セクターが上昇したことが支援材料にはなるものの、三連休を挟んでリスクオンのムードは控え目にならざるをえない。
そういった中、上海総合指数が年初来高値を更新した。きょうも上値を伸ばすようだと、海運、非鉄金属、機械といったセクター内での個別物色が続く公算が大きい。消去法的に新興市場に資金シフトが起きなければ、トランプ米政権が提出した予算教書で国防・安全保障費の増額となったことで、小型の防衛関連株などが蒸し返される可能性もありそうだ。
日経平均の予想レンジは19500円-19620円。ドル円相場が安定していれば、5日線(19603円)を挟んで比較的底堅い展開か。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて100円安の19340円、ドル建ては35円安の19405円で取引を終えた。