東京市場は方向感に乏しいも上昇か。欧米市場は利益確定売りが優勢で動意に乏しく、日本株にとっての材料にはなりづらい。ドル円相場も1ドル=114円台後半を維持しており、オランダ議会選挙やFOMC(連邦公開市場委員会)、イエレンFRB議長会見などを前に様子見ムードか。
日経平均の前日の高値と安値の差は37.93円。2013年以降でみると2014年9月1日(37.78円)以来の極小値幅となった。一方、水準的には年初来高値付近を推移しており、依然として売り方が不利な状況だ。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて25円高の19505円、ドル建ては50円安の19430円で取引を終えた。
ADRもほぼ軒並み安となり主力株全般は寄り付きから小幅安のイメージだろうが、3月末を前に下値買い意欲はうかがえる。先物市場でも下げる場面では買い戻しが入りやすく、きょうも下値は限定的か。円安方向への戻りや、長い下ヒゲで売り一巡感が強いNY原油相場が時間外で上昇すれば下支え要因になることに加え、日経平均は5日線(19484円)の上昇が強まる可能性が高く、プラスで引けるイメージか。