東京市場はもみ合いか。欧米株はまちまちで米国株は下落。トランプ米大統領が薬価引き下げの意向を改めて示したことから薬品株が軟調に推移した。ドル円は方向感のない動きが続いており、足元では113円90銭台近辺と、きのうの取引時間中とほぼ変わらず。CME225先物は円建て、ドル建てともに大証日中終値と比べて10円安の19340円で取引を終えた。海外要因に大きな変化はなく、週末の米雇用統計や来週のFOMCを前に、手がけづらい地合いが続きそうだ。寄り前には10-12月期GDP改定値や1月国際収支、14時には1月景気動向指数など国内指標の発表が多いが、今の地合いでは悪ければ売り材料になる一方、良くても好感する買いは限定的と考える。一方で、ドル円が114円近辺で比較的落ち着いていることは好感材料。今晩米国で2月ADP雇用統計が発表されることを鑑みると、極端に円高に振れる展開は想定しづらい。国内指標発表で一時的に上下に振れる場面はあっても、引けにかけては前日終値近辺に収れんする展開になると予想する。日経平均の予想レンジは19280円−19420円。