27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:トランプ議会演説待ちに<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き740万株の買い越し<br/>■前場の注目材料:ソフトバンク、台湾フォックスコンと投資事業で合弁設立へ<br/><br/>■トランプ議会演説待ちに<br/><br/>27日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。24日の米国市場ではNYダウが11営業日続伸となった。しかし、銀行株を筆頭に欧州株が全面安となったほか、原油相場の下落から上値の重い展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の19160円となり、これにサヤ寄せする格好から売りが先行しよう。また、円相場は1ドル112円20銭辺りでの推移となっていることも手掛けづらくさせそうだ。<br/><br/>また、今週は28日のトランプ大統領による議会演説が、まずは相場の変動要因になろう。議会演説の内容のほか、これを受けた米株式市場の動向に振らされそうである。足下でNYダウは11営業日続伸で最高値を更新する一方で、高値警戒感から急落リスクを警戒する向きはある。ただ、日本株市場についてはこれを警戒した中でのこう着で、議会演説を受けて乱高下となったとしても、織り込み済みとしてアク抜けが意識されよう。<br/><br/>トランプ大統領の議会演説待ちのなか、売り一巡後はこう着感の強い相場展開に。また、翌週にはメジャーSQを控えているほか、それを通過すると期末要因からより動けなくなるだろう。日経平均は、タイミングとしてはもち合いレンジの上放れに期待したいところだが、調整が長引く可能性もあり、物色の流れとしては個人を主体とした中小型株での値幅取りが中心になりそうである。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き740万株の買い越し<br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り540万株、買い1280万株、差し引き740万株の<br/>買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/>02月20日(月):190万株の買い越し<br/>02月21日(火):330万株の買い越し<br/>02月22日(水):290万株の買い越し<br/>02月23日(木):330万株の買い越し<br/>02月24日(金):130万株の買い越し<br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・NYダウは11営業日続伸(20821.76、+11.44)<br/>・シカゴ日経225先物(19160、-110)<br/>・NY原油は反落(53.99、-0.46)<br/>・円相場、1ドル112円20-25銭<br/>・2月米消費者態度指数速報値 96.3、予想上回る<br/>・1月米新築住宅販売3.7%増<br/>・プレミアムフライデー各地で盛況に<br/>・トランプ大統領減税策への期待<br/>・経産省、ドローン国際規格に乗り出す<br/><br/>・ソフトバンク<9984>、台湾フォックスコンと投資事業で合弁設立へ<br/>・三菱UFJ<8306>、再生医療や創薬への投資ファンド100億円規模で設立へ<br/>・日産<7201>、トヨタ自<7203>、米での奨励金追加へ<br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><国内><br/>・特になし<br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/>

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