17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>・インデックスに振らされ難い銘柄でのリバウンド狙い<br/>・ドル・円は113円35銭、伸び悩み、日本株安で乏しい手がかり<br/>・値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はソフトバンクG、2銘柄で日経平均を約43円押し下げた。<br/><br/><br/>■インデックスに振らされ難い銘柄でのリバウンド狙い<br/><br/>日経平均は続落。110.26円安の19237.27円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えた。日経平均は3ケタの下落から始まった。シカゴ先物にサヤ寄せする格好で売りが先行しやすいほか、円高が重しになっている。また、トランプ大統領の経済政策の具体的な内容を見極めたいほか、東芝<6502>は東証2部降格の可能性が高まり、インデックスに絡んだヘッジ売り等が警戒されている。<br/><br/>セクターでは不動産、鉱業、保険、証券、輸送用機器、銀行、倉庫運輸、電気機器、繊維が下落。一方で、空運、サービス、ゴム製品、海運、その他金融、その他製品が小じっかり。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。売買代金上位では、任天堂<7974>、トレンド<4704>、Vテク<7717>、信越化<4063>、ブリヂストン<5108>が堅調。半面、東芝<6502>、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、三井住友<8316>、富士重<7270>、三井不<8801>が冴えない。<br/><br/>日経平均は一時19200円を割り込む場面もみられ、25日線レベルまで下げてきている。心理的な支持線として意識される水準でもあり、一先ず底堅さが意識されそうである。また、任天堂<7974>は売り先行後に上昇に転じるなど、反転をみせる動きもみられており、売り込まれていた銘柄等への買い戻しなども意識されやすい水準であろう。<br/><br/>もっとも東芝問題による需給面での影響が警戒されるなか、指数インパクトの大きい値がさ株などは手掛けづらいだろう。強い動きをみせていた電子部品株などへは利益確定の売りが出やすい。そのためインデックスに振らされ難い中小型株などの修正リバウンド狙いが有効になりそうだ。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■ドル・円は113円35銭、伸び悩み、日本株安で乏しい手がかり<br/><br/>17日午前の東京外為市場では、ドル・円は伸び悩み。日本株安が続き積極的なドル買いは手控えられ、上昇は限定的となった。ドル・円は、前日海外市場では下落したが、今日のアジア市場では朝方に113円17銭を付けた後は押し目買いを中心に値を戻す展開となった。日経平均株価が下げ幅を縮小した場面では113円50銭まで上昇。<br/><br/>ただ、日経平均が値を戻しきれず、リスク回避のドル売り・円買いは継続。また、ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いで、目先の取引でも株価反転を見込んだドル買いは想定しにくい。<br/><br/>ここまでのドル・円の取引レンジは113円17銭から113円50銭、ユーロ・円は120円78銭から121円10銭、ユーロ・ドルは1.0661ドルから1.0675ドルで推移した。<br/><br/>12時18分時点のドル・円は113円35銭、ユーロ・円は121円03銭、ポンド・円は141円72銭、豪ドル・円は87円33銭で推移している。<br/><br/>(為替・債券アナリスト 吉池威)<br/><br/><br/>■後場のチェック銘柄<br/><br/>・ジーダット<3841>、シンプロメンテ<6086>がストップ高<br/>※一時ストップ高(気配値)を含みます<br/><br/>・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>となり、2<br/>銘柄で日経平均を約43円押し下げた。<br/>・麻生財務相<br/>「日米経済対話、早ければ4月にもペンス氏と議論を開始」(通信社)<br/><br/>・イングリッシュNZ首相<br/>「TPPの推進についてオーストラリアと合意」<br/><br/>☆後場の注目スケジュール☆<br/><br/><国内><br/>・特になし<br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/>

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