<4324> 電通 5820 +450急反発。16年12月期の営業利益は1377億円となり、会社計画の1324億円を上回る着地が好感されている。傘下のISID<4812>や海外事業の好調が大きな要因。また、17年12月期の営業利益見通しは、前期比10.0%増の1515億円とし、コンセンサス(1450億円程度)を上回っている。上限を500万株、200億円(発行済み株式総数に対する割合は1.75%)とする自社株買いの発表も支援材料に。<br/><br/>メガバンク三菱UFJ<8306>などメガバンクは揃って買い優勢。注目されたイエレンFRB議長の議会証言では、「利上げを先送りするのは賢明でない」「インフレ率や労働市場の改善が進めば、更なる利上げが必要になる」などの認識を示した。利上げ観測の拡大を受けて、米国債利回りが上昇したことで米国での金融セクターが上昇。この流れを受けて、保険や銀行セクターに資金が向かう格好に。<br/><br/><6502> 東芝 209.7 -20.1急落。16年4-12月期の最終損益が4999億円の赤字になったと発表。米原子力事業を主要因に7125億円の損失が発生した影響で、昨年末時点で債務超過に。これまで半導体新会社への外部資本受け入れは2割未満としていたが、過半の株式売却も検討していると明らかになり、成長ドライバーの主導権移譲を検討する程切迫していると懸念が広がっている。また、WHによる不適切行為なども懸念材料に。<br/><br/><5110> 住友ゴ 1769 -120急反落。16年12月期の営業利益(IFRS)は前期比17.8%減の732億円で着地。ただし、従来の日本基準では営業利益743億円(同3.6%減)となり、会社計画700億円を上回って着地した。原材料価格の上昇による影響で、17年12月期の通期営業利益見通しは同31.8%減の500億円とした。コンセンサスでは720億円程度と見込まれており、想定を大幅に下回る見通しがネガティブ視されている。<br/><br/><5105> 洋ゴム 1485 +144急伸。16年12月期の決算を発表。営業利益は前年同期比-22.2%減の493.15億円で着地し、会社計画の440億円を上振れた。また同時に公表した17年12月期の営業利益見通しは470億円と、コンセンサス(430億円)を上振れたことも好感されている。米国タイヤ生産子会社の生産能力増強や、販売好調なライトトラック用タイヤを中心とした更なる商品の拡充と拡販などを図るようだ。<br/><br/><5727> 邦チタニウム 996 +71急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、「Overweight」継続、目標株価を1120円から1260円に引き上げた。円安恩恵をフルに享受できる他、非チタン事業も堅調である同社の評価は不十分と見ているようだ。目先のカタリストは、チタンの17暦年販売数量交渉の妥結による在庫調整解消と。同証券の17年3月期営業利益予想を25億円から35億円、18年3月期で27億円から40億円に増額している。<br/><br/><8050> セイコーHD 450 +31大幅反発。野村證券はレーティング「Buy」継続、目標株価を500円から600円に引き上げた。インバウンド需要の減速、ムーブメント市況の悪化などから足元の業績は落ち込むも、ブランド価値向上により高価格モデルをグローバル拡販する経営戦略にブレは生じていないと指摘。18年3月期以降の業績回復を見込んでいるようだ。なお、16年10-12月期の営業利益は、前年同期比9%増の25億円で着地し、底打ち感も。<br/><br/><8725> MS&AD 3936 +152大幅反発。17年3月期の第3四半期決算を発表している。10-12月期の経常利益は前年同期比20%増の1678億円、累計では同22%増の3189億円で着地した。通期計画の2850億円を超過したことで、業績上振れ期待が高まる格好となっている。保険引受収益や資産運用収益が大きく増加し、資産運用費用が大幅に減少したことなどが背景に。<br/>

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