以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。<br/><br/>----<br/><br/>※2017年2月10日9時に執筆<br/><br/>電通<4324>事件が風化するにはまだ時間が足りない今月初め、今度は大手旅行代理店のエイチ・アイ・エス<9603>が社員に違法な残業をさせていたとして、東京労働局が会社と幹部社員を書類送検する方針を固めたと報道されている。<br/><br/>政府が進める「働き方改革」は労働者と生活者の味方として、ホワイトカラ−・ブル−カラ−を問わず日本の労働環境に大ナタを振るう気なのであろう。<br/><br/>目先は「働き方改革=残業狩り」が手っ取り早いらしい。あまりやりすぎると、この国から起業家がいなくなると本気で心配してしまう。創業から間もないベンチャ−企業にこの種の品行方正を当てはめるのは、もうお気の毒としか言いようが無い。これが正しくは無いが世の中の現実だ。<br/><br/>現実を受け入れる者とそうでない者が並存できるしくみがあって良いのではないだろうか。世の中にはブラック企業が存在すれば、ブラック社員もいるのだ。労務管理に忙殺される企業社会が必ずしも進化系とは限らないと思うのだ。<br/><br/>安倍総理は新ポストをつくるだけでなく、株式市場にテーマ性のあるメッセージを打ち出すのがうまい。「アベノミクス」「成長戦略3本の矢」「地方創生」「オリンピック招致」。そして「働き方改革」。いずれも「一億総活躍担当大臣」「働き方改革担当大臣」と用意周到だ。<br/><br/>株式市場では雇用・求人に関連する事業を展開する企業の株価が元気いっぱいだ。求人サイト運営や求人広告を扱う会社、人材派遣、省力化、そしてAIもその関連と捉えればまさにこれからの人気テーマの筆頭格ではないだろうか。<br/><br/>個別株では、求人サイトを運営し中期経営計画の進捗も良好な、じげん<3679>、転職情報サイト大手で人材紹介事業を展開する、エン・ジャパン<4849>などを注目している。<br/><br/>執筆者名:兜町放浪記<br/>ブログ名:兜町放浪記<br/><br/>

<MT>