31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:決算を通過した銘柄やテーマ性のある中小型株物色へ<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し<br/>■前場の注目材料:ホンダ、米GMとFCV基幹部品共同生産<br/><br/><br/>■決算を通過した銘柄やテーマ性のある中小型株物色へ<br/><br/>31日の日本株市場は売り優勢の展開になりそうだ。30日の米国市場はNYダウが120ドル超の下落で節目の2万ドルを下回っている。トランプ大統領による大統領令連発による政治的混乱が嫌気されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円安の19175円。円相場は1ドル113円70銭と円高に振れている。この流れを受けて、幅広い銘柄に売りが先行することになりそうだ。<br/><br/>また、決算発表が前半戦のヤマ場を迎えるなかで機関投資家は積極的には動けず、指値状況の薄いなかを、インデックスに絡んだ商いに大きく振らされやすいだろう。日経平均は19200円前半レベルに5日、25日線が位置しているが、これを割り込んでくる可能性があるほか、一目均衡表では遅行スパンが実線を下回ってくるため、下方シグナル発生のなか、センチメントは悪化しやすいところ。<br/><br/>もっとも、前日の動きをみても、日経平均が不安定ななか、東証2部、マザーズ指数、JASDAQ平均はプラス圏での推移だった。決算のほか、テーマ株等を手掛かりとした個人主体による物色意欲は旺盛であり、日経平均の下落ほど、市場のセンチメントは悪くなかったとみられる。全体としてはこう着感の強い相場展開が続きそうであり、決算を通過した銘柄やテーマ性のある中小型株での値幅取りが中心になるだろう。<br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の売り越し<br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り860万株、買い850万株、差し引き10万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/><br/>01月24日(火):450万株の買い越し<br/>01月25日(水):80万株の売り越し<br/>01月26日(木):840万株の買い越し<br/>01月27日(金):1500万株の買い越し<br/>01月30日(月):190万株の売り越し<br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・NYダウは下落(19971.13、-122.65)<br/>・NY原油は続落(52.63、-0.54)<br/>・シカゴ日経225先物(19175、-155)<br/>・円相場、1ドル113円69-78銭<br/>・車8社、世界生産3.3%増<br/>・米12月中古住宅販売成約指数+1.6%<br/>・米1月ダラス連銀製造業活動指数22.1<br/><br/><br/>・ホンダ<7267>、米GMとFCV基幹部品共同生産<br/>・日立ハイテク<8036>、フィンランド企業と半導体開発<br/>・コニカミノルタ<4902>、パイオニア<6773>、有機EL照明統合<br/>・東電<9501>、NTT<9432>、新会社へ<br/><br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><国内><br/>・日銀金融政策決定会合(最終日)<br/>・終了後、決定内容と経済・物価情勢の展望(展望レポート)公表<br/>・08:30 12月完全失業率(予想:3.1%、11月:3.1%)<br/>・08:30 12月有効求人倍率(予想:1.42倍、11月:1.41倍)<br/>・08:30 12月全世帯家計調査・支出(前年比:-0.9%、11月:-1.5%)<br/>・08:50 12月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、11月:+1.5%)<br/><br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/><br/><br/>

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