黒鉛製造の東洋炭素<5310>は27日、中国連結子会社の嘉祥東洋炭素有限公司の全保有株(55%)を合弁パートナーの嘉祥権正大炭素製品有限公司に譲渡すると発表した。対象子会社の業績低迷を受けた措置という。<br/>嘉祥東洋炭素は05年4月、中国本土で拡大する黒鉛需要に対応する目的で設立。太陽電池向け黒鉛製品の加工・販売を主に手がけていたものの、市場縮小や価格競争の激化を受け、過去数年で採算が悪化していた。<br/>売却価格(予定)は3000万人民元(5億200万円)に上り、約1億7000万円(精査中)の特別利益を計上する見込み。嘉祥権正大炭素製品との合弁契約を解消し、嘉祥東洋炭素は連結対象から外れる。年内の手続き完了を目指す。ただこれに伴う平成28年12月連結業績に与える影響は軽微にとどまる見通しだ。<br/><br/>【亜州IR】<br/><br/>

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