<br/>28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。<br/><br/>■株式見通し:こう着ながらも底堅い相場展開、押し目は拾いたいところ<br/>■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の売り越し<br/>■前場の注目材料:米ファンドKKR、日立工機買収へ<br/><br/><br/><br/><br/><br/>■こう着ながらも底堅い相場展開、押し目は拾いたいところ<br/><br/><br/>28日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開になろう。27日のNY市場は、NYダウ、ナスダックともに上昇。年末で閑散取引となったものの、原油相場の上昇や予想を上回る住宅指数が材料視された。また、セクターでは半導体関連の上昇が目立っていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の19390円だった。<br/><br/>為替相場は1ドル117円半ばでの推移となり、前日の水準からはやや円安に振れている。市場参加者は限られているものの、米国市場の上昇などを材料視してきそうだ。また、本日から受け渡しベースで実質2017年相場入りとなる。個人の節税対策売りも通過し、ディーラー等も動きやすくなるほか、海外勢も祝日明けで帰ってくることから、押し目買い意欲は強まりそうである。<br/><br/>一方で、今年の年初のように、年明け後の調整を警戒する声も聞かれている。2016年は英国のブレグジット、米大統領選での予想が裏切られる波乱の年だった。とはいえ、トランプ政権への期待が高まるなか、海外勢の買い越し基調によって日経平均は年初来高値を更新。足元で高止まりが続いているが、11月からの海外勢の買い越し基調が継続しているなか、現在の需給状況に変化がみられるまでは、トレンドに逆らう必要はないだろう。商いは盛り上がりに欠ける可能性は高そうだが、押し目は拾いたいところである。<br/><br/><br/>(株式部長・アナリスト 村瀬智一)<br/><br/><br/><br/>■外資系証券の注文動向:差し引き280万株の売り越し<br/><br/>朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り610万株、買い330万株、差し引き280万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。<br/><br/><br/>12月20日(火):110万株の売り越し<br/>12月21日(水):140万株の売り越し<br/>12月22日(木):430万株の売り越し<br/>12月26日(月):120万株の売り越し<br/>12月27日(火):10万株の売り越し<br/><br/><br/><br/>■前場の注目材料<br/><br/>・NYダウは上昇(19945.04、+11.23)<br/>・NY原油は上昇(53.90、+0.88)<br/>・11月の新設住宅着工戸数、6.7%増<br/>・11月の建設機械出荷額、11ヵ月ぶり増加<br/>・米バイオ医薬のアンセラが急落<br/>・米ファンドKKR、日立工機<6581>買収へ<br/>・関西電力<9503>、17年4月参入の家庭向けガス、セット割りで大阪ガスより最大8%安<br/>・東電<9501>、17年7月に首都圏で参入する家庭向けガス、18年度にも他地域に拡大方針<br/>・パナソニック<6752>、米テスラと太陽光パネル事業での提携を正式発表<br/>・花王<4452>、インドネシアに新工場<br/>・東洋紡<3101>、欧州に新工場、エアバック生地生産2倍へ<br/><br/><br/>☆前場のイベントスケジュール<br/><br/><br/><国内><br/>・08:50 11月鉱工業生産速報値(前月比予想:+1.7%、10月:0.0%)<br/><br/><br/><海外><br/>・特になし<br/><br/>

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