11時00分現在の日経平均株価は19286.91円(前日比33.30円高)で推移している。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、予想どおり1年ぶりとなる政策金利の引き上げが決定された。同時に、向こう1年で従来予想以上の速さで利上げを実施するとの見通しが示されたことから、円相場は1ドル=117円台まで急落。本日の日経平均は円安を好感して74円高でスタートした。寄り付き後は19436.90円(同183.29円高)まで上昇する場面があったが、買いが一巡すると利益確定売りに押され上値の重い展開となっている。<br/><br/>個別では、トヨタ自<7203>、キーエンス<6861>、富士重<7270>、村田製<6981>、ホンダ<7267>などが堅調。円安進行を受けて自動車株などが買われている。前日に株主総会を実施した三菱自<7211>は改革期待で5%高と上げ目立つ。任天堂<7974>やみずほ<8411>は小幅高。空売り筋のレポートを受けて前日まで売られていたSMC<6273>は反発している。また、安永<7271>が商いを伴って急伸しており東証1部上昇率トップ。その他、さが美<8201>やマイクロニクス<6871>が上昇率上位に顔を出している。一方、ソフトバンクG<9984>や東京電力HD<9501>などが軟調で、三井住友<8316>、野村<8604>、東芝<6502>も小安い。また、ヤーマン<6630>、JDI<6740>、アゴーラHG<9704>などが東証1部下落率上位となっている。<br/><br/>(株式アナリスト 小林大純)<br/>

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