中国国内で近年、銀行員や宅配業者の従業員などが顧客の個人情報を闇業者に売り渡す犯罪が横行している。公安部が今年4月に開始した全国一斉取り締まりでは、これまでに違法な個人情報売買の事件1200件余りが摘発され、約3300人が逮捕された。このうち銀行や宅配業者、教育機関、通信会社、証券会社、インターネット販売サイトの関係者が270人を超えたという。京華時報が26日付で伝えた。<br/>銀行などの内部関係者が個人情報を売り渡すケースでは、情報の取扱担当者が1件当たり数十から数千人民元(10人民元は約150円)で闇の仲介業者などに売り、これがネット上で売買されている。こうした個人情報が電話詐欺などに使われると、被害額が膨らむ傾向があるという。<br/>山東省では先ごろ、違法に得た個人情報をネット上で売買していたグループの29人が逮捕された。この中には、銀行員2人と宅配業者の従業員、通信会社の従業員各1人が含まれる。グループが扱った個人情報は200万件を超え、取引額は500万人民元を超えていた。<br/><br/>【亜州IR】<br/><br/>

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