NYタイムは、先週末のドル買いが一巡した。NY序盤発表の米7月個人所得や個人消費支出は、前月比で市場予想に一致。FRBが金融政策で重視するコアのPCEデフレーターも前月比で+0.1%と想定通りの着地。前年比ベースでは+1.6%と、年明け以降の水準で高止まっている。ドル円はロンドンタイムにつけた約3週間ぶりの高値102.39円を高値に101円後半に失速した。ユーロドルは1.1158ドル、ポンドドルは1.3060ドルまで小幅にドル高・欧州通貨安が進んだ一方で、豪ドル/ドルは0.7582ドル、NZドル/ドルは0.7264ドルまでオセアニア通貨高となった。
東京タイムのドル円は101円半ば-102円半ばのレンジ内で方向感に欠ける動きが見込まれる。日経平均の動向を眺めながら小幅の上下にとどまりそうだ。週末の雇用統計にむけて米国の早期利上げ期待が維持されやすく、ドル円の下値は堅いだろう。ただ、先週末のドル買いも一巡しており、新規の手がかりが出なければ様子見ムードが続きそうだ。米8月雇用統計で、非農業部門雇用者数は18万人増程度と、市場予想を大きく上回った7月から増加幅の鈍化が見込まれている。20万人を超えるような結果となれば、9月利上げへの思惑が強まる可能性はある。一方、日銀は来月の会合で緩和策の効果を総括的に検証し、対策を決めるとしている。ジャクソンホールの会合で黒田日銀総裁はマイナス金利の深掘りの可能性に言及した。日銀の追加緩和への思惑は根強いが、その効果については懐疑的な見方も多い。

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