25日の日経平均は反落。41.35円安の16555.95円(出来高概算13億4000万株)で取引を終えた。原油安を嫌気した米株安の流れのほか、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が重しとなり、小幅ながらも売り先行で始まった。その後も下げ幅を広げる場面もみられたが16500円は割り込まず、狭いレンジでの推移が続いた。午後に入ると日銀のETF買入れに対する思惑から上昇に転じる場面もみられた。しかし、ジャクソンホールで予定されているFRB議長の講演を見極めたいとする模様眺めムードのなかで、積極的な参加者は限られた。<br/><br/>東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数が拮抗しており、若干ながら値上がり数が上回った。セクターでは空運、保険、ゴム製品、証券、銀行がしっかり。一方で、非鉄金属、石油石炭、鉱業、倉庫運輸、医薬品、建設が冴えない。売買代金上位では、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、シライ電子<6658>、日産自<7201>、三井住友<8316>が上昇。半面、ファーストリテ<9983>のほか、ファミリーM<8028>、7&iHD<3382>、信越化<4063>、リクルートHD<6098>が冴えない。<br/><br/>日経平均は日中の値幅が100円程度の狭いレンジ取引だった。明日はジャクソンホールで予定されているFRB議長の講演待ちとなり、より手掛けづらい相場展開になりそうだ。そのため、日経平均は引き続き狭いレンジ内での取引が続きそうである。ただ、方向感が掴みづらいなかではあるが、東証1部の騰落数は拮抗しているほか、東証2部指数、JASDAQ平均はプラスだった。インデックスに絡んだ商いを避けるなかで、中小型株の一角には、値幅取り狙いの資金が向かいやすいところである。また、売られ過ぎている銘柄などには、FRB議長講演を前にポジション圧縮からの買戻しが意識されよう。<br/><br/>

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