日経平均は反落。12日の米国市場では市場予想を下回る経済指標が相次ぎ、NYダウは37ドル安となった。為替相場も1ドル=101円台前半と円高に振れ、日経平均はこうした流れから53円安でスタートした。寄り付き前に発表された4-6月期国内総生産(GDP)は予想を下回ったが、市場の反応は限定的だった。日本銀行の上場投資信託(ETF)買いへの思惑や、指数寄与度の大きいソフトバンクグ<9984>の上昇などを背景に、前場には前週末終値水準まで値を戻す場面があった。ただ、後場に入るとマイナス圏でこう着感を強めた。<br/><br/>大引けの日経平均は前週末比50.36円安の16869.56円となった。東証1部の売買高は12億4377万株、売買代金は1兆5701億円だった。売買高は今年最低、売買代金も今年2番目の低水準となった。業種別では、パルプ・紙、海運業、保険業が下落率上位だった。一方、情報・通信業、食料品、ゴム製品が上昇率上位だった。<br/><br/>個別では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、日産自<7201>、三井住友<8316>、ソニー<6758>などがさえなかった。ファミリーM<8028>は3%近い下落。前週末に発表した決算を受けて北越紀州<3865>、シチズンHD<7762>、MS&AD<8725>も下げが目立った。また、アドバネクス<5998>、ヨロズ<7294>、DLE<3686>などが東証1部下落率上位となった。一方、売買代金トップのソフトバンクグが終値で7%高となり、日経平均を約53円押し上げた。任天堂<7974>、KDDI<9433>、JT<2914>はしっかり。Vテク<7717>は第1四半期決算を受けて一時急伸したが、引けにかけて伸び悩んだ。前週末の取引時間中に決算発表した東芝<6502>は買いが継続して6%高。浜ゴム<5101>、電通<4324>、LINE<3938>も上げが目立った。また、イーブック<3658>がストップ高比例配分となり、オプティム<3694>、日工営<1954>などとともに東証1部上昇率上位となった。

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