11時10分現在の日経平均株価は16957.03円(前日比43.95円安)で推移している。23日の米国市場では、ベルギー・ブリュッセルの連続テロ事件で投資家のリスク回避姿勢が強まっているうえ、原油相場の下落も嫌気され、NYダウは79ドル安となった。こうした流れを受けて、日経平均は21円安で節目の17000円を割り込んでスタートした。寄り付き後は一時16843.99円(同156.99円安)まで下落したが、為替相場が1ドル=112円台後半まで円安方向に振れていることもあり、売りが一巡すると下げ渋る展開となっている。

個別では、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、三井住友<8316>といったメガバンク株が売られているほか、トヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>、ソニー<6758>なども軟調。東芝<6502>は4%超下げている。前日に減損損失計上と今期の最終赤字転落見通しを発表した三井物産<8031>が8%安と急落。この流れで三菱商事<8058>、住友商<8053>、丸紅<8002>といった大手商社の下げが目立つ。また、三井物産やきちり<3082>、椿本チ<6371>などが東証1部下落率上位となっている。一方、JT<2914>、NTT<9432>、小野薬<4528>、花王<4452>、JAL<9201>などが堅調。任天堂<7974>やサイバネット<4312>は3%超の上昇に。また、イーレックス<9517>、ファストロジク<6037>、ワイエイシイ<6298>などが東証1部上昇率上位となっている。


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