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2017年10月12日の日経概況

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2017年10月12日の東京株式市場は8日続伸しました。

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終値は前営業日比73円45銭(0.35%)高い2万0954円72銭でした。

2016年12月の9日続伸記録に後1日で並ぶところまできました。

また、 20年10カ月ぶりの高い水準にある記録も連日で更新しました。

米国市場の続伸に加えて、衆院選で与党優勢と伝わったことも

引き続き好感され、投資家心理が改善しました。

20年10ヶ月ぶりの高値更新が迫ってきた中、

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

 

米国市場は続伸しました。

ダウ工業株30種平均は続伸して

前営業日比42ドル21セント(0.2%)高の2万2872ドル89セント、

ナスダック総合株価指数も続伸して、

前営業日比16.296ポイント(0.2%)高の6603.548で取引を終えました。

 

ダウ工業株30種平均は連日で最高値の更新、

ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに最高値の更新です。

S&P500も+4.60(+0.18%)で最高値更新、

3指数が揃って強い上昇を続けました。

 

トランプ氏の北朝鮮に対する発言など、

地政学リスクは以前消えていませんが、

週末から本格化する決算発表で、米国企業に対する期待が

市場を支えています。

 

ニュースに対して期待が勝つ時は本当に強い時間帯ですが、

同時に過熱感に対しても警戒は必要でしょう。

永遠に上昇する株はないのが市場の真理です。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

 

シカゴのCME日経平均先物は続伸して、

12月物は前営業日比130円高の2万0945円で引けました。

大阪取引所の終値を75円上回りました。

 

SGX日経平均先物は買いが先行してスタート、

75円高の2万940円で寄り付きました。

日本平均は米国の3指標が揃って最高値を更新したことを

好感して買いが先行してスタート、

76円91銭高の2万0958円18銭で寄り付きました。

 

米国市場の好調な動きに加えて、

日本株が買われた理由の一つは選挙に対する見通しでした。

衆院選の情勢に対する見通しで、与党不利の予測が和らいだことが

外国人投資家に好感され買いが進みました。

 

 

10時を過ぎると国内の投資家は利益確定の売りに回り、

上昇の勢いが鈍化、小幅の上昇で午前中の取引を終えました。

上昇幅は大きくないものの、

トレンドに乗っている動きに変わりはなく

午後に入っても売られる展開にはならず、

しっかり上昇の流れを保ちながら本日の取引を終えました。

 

株式市場の活況を反映して証券銘柄が強い動きになり、

その他金融業にも買いが広がりました。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆5847億円、

売買高は15億3627万株でした。

東証1部の値上がり銘柄数は1130、

値下がりは804、変わらずは96でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は上下ひげを持ち、十字架に近い陰線を形成しました。

21,000円に迫るとわかりやすく抵抗に会い、

値を戻して引けました。

 

実体は前日の実体から上離れてそのまま上昇した形の

窓を形成して、まだ強さは残っていますが、

高値圏と節目として意識される位置で窓を開けながら

十字架を形成したので、短期のトレンド反転として考えられます。

 

21,000円に後1円と迫ったところで迷いに入ったので、

明日は達成感からくる売りが入って、安値を切り下げると、

調整に入る可能性があります。

ただし、この勢いに乗せてさらに勢いがつく(いわゆるモメンタムです)と、

さらに上昇する余地も残っています。

モメンタムについては投資戦略説明します。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

市場にはよく「モメンタム」に関する話題が流れます。

モメンタムって、、、→難しく考えることはなく、

わかりやすく言えば「上昇しているものは続けて上昇しようとする、

またその勢いは強くなる」ということです。

 

このモメンタムをうまく利用するのにはある程度の経験が必要ですが、

一度利用できるようになれば、

気持ちよく利益をあげることができるようになります。

 

よく「日本人は逆張りが好き」といいますが、

これはモメンタムへの乗り方からくる差でもあります。

外国人投資家は隣でみていると怖くなるくらい、

上昇する時はさらに勢いをつけて買って行きます。

 

しかし、常に慎重な日本人は少し上昇すると

もうそろそろ?という思いが先行して、すぐ売りに回ります。

もちろんショート取引(空売り取引)の際も一緒です。

 

本日の10時を回ってからの動きは、この違いをよく表しています。

個人投資家は前日の高値更新に続いて、本日もその高値を抜けてくると

過熱感に対する心配から利益確定を急ぎます。

 

誤解して欲しくないのは、これはどちらが正しいとか

良し悪しの問題ではないということです。

育った環境や気質があるので、それを無理やり変えようとしても

合わない服に自分の体を合わせようとする時のような違和感が生じるだけです。

 

大事なのは自分の傾向はなにで、それを続けることが利益を出すのに

有効かどうかを把握することです。

そして有効ではないことがわかると

大胆に行動を変える努力をするか、諦めるかのどちらを選択するだけです。

 

要するに、途中で利益を取ることがどうしても好きなら

利益はしっかりとって、その後また買って、利益を確定する、

これを繰り返す戦略を立ててもいいでしょう。

 

日本株がまだ買いなのは間違いないし、

モメンタムがついている状態なので、当分この勢いは続くでしょう。

残ったことは投資家が自分の行動を選択することだけです。

 

「まだ買って大丈夫ですか?」という質問があまりにも多かったので、

本日は投資の考え方を中心に述べて見ました。

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【各市場の動き】

 

日経平均(円)

20,954.72     +73.45      +0.35%

NYダウ(ドル)

22,872.89     +42.21      +0.18%

ドル(円)

112.26-27     -0.02円高    -0.01%

ユーロ(円)

133.05-09    +0.25円安     +0.18%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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