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2017年9月7日の日経概況

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2017年9月7日の東京株式市場は反発しました。

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終値は前営業日比38円55銭(0.20%)高の1万9396円52銭でした。

前日の米国市場が反発したことに加えて、

債務上限引き上げに合意したニュースが好感され、

上放れしてスタートしましたが、上値は重く、陰線で引けました。

上値では節目と抵抗になりそうなところが残っているので、

ポジションを傾けて積極的な売買を行う心理までには至っておりません。

本日は投資戦略で大局的な見方を伝えています。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

 

米国市場は反発しました。

ダウ工業株30種平均は前日の大きな下落から反発して、

前営業日比54ドル33セント(0.2%)高の2万1807ドル64セント、

ナスダック総合株価指数も反発して、

前営業日比17.740ポイント(0.3%)高の6393.314で取引を終えました。

 

地政学リスクが意識され、200ドルを超える下げ幅を見せた前日の動きから

短期の戻りを狙う売買が中心になりました。

上昇幅は前日の下げ幅に及ばず、

上値の重さが目立つ動きをみせるに止まりました。

 

上値が思い要因は相反する思い共存することです。

政局不安を引き起こしている債務上限の引き上げで、

両党が合意に向かって動い出したとのニュースが好感されましたが、

共和党の下院議長が反対を表明するなど、まだ油断を許さない状況が続くため

積極的に上値を買っていくには至りませんでした。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

 

米国市場の反発で日経平均先物にも買いが進み、

シカゴのCME日経平均先物は反発、

9月物は前営業日比105円高の1万9460円で引けました。

大阪取引所の終値を120円上回りました。

 

SGX日経平均先物はCMEの上げ幅にさや寄せする動きで 、

買いが先行してスタート、

前日の清算値と比べ110円高の1万9460円で寄り付きました。

 

日本市場は米国市場の反発と、前日までの下げからくる反動で

買いが先行してスタート、

75円47銭高い1万9433円44銭で寄り付きました。

 

寄り付き直後は米国市場の反発が引き続き好感されると同時に

前日までの下落が売られすぎという見方が意識され、

上昇幅を110円声まで拡大させました。

買いが一巡した10時以降は早くも利益確定の売りが出て

上値は重くなりました。

 

72円高の1万9430円で午前の取引を終えた日経は

為替市場で円相場が強含みになることもあり

午後に入るとさらに伸び悩みました。

 

パルプ、機械、ゴム製品業種などが買われ、

保険、海運業は連日で厳しい動きを強いられています。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆448億円、

売買高は15億2648万株でした。

東証1部の値上がり銘柄数は1432、

値下がりは485、変わらずは107銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。

高値で節目の19,500円を意識する動きが鮮明になりました。

前日から上放れしてスタート、終値までは下げてないので

窓を開けて上昇した形にはなりましたが、

高値で節目が意識されること、短陰線で引けたことが

強い上昇意欲を感じさせない要因になっています。

 

節目の19,500円と共に意識されているのは

一目均衡表の転換線で、19,495円に位置しているので、

意識されて止まっても仕方のない流れではあります。

 

ボリンジャーバンドも下向きで、転換線と19,500円を突破しても

25日線と基準線はまた一つ強力な抵抗になりそうです。

この位置で週末リスクに備えてのポジション整理が明日でる場合は、

9/6の安値を割り込まないか、警戒が必要になります。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

今の相場に行き詰まりを感じる、

なんとも言えない閉塞感でしばらく離れたいという相談を

最近はよく受けます。

 

本日は「そもそも論」を少し話します。

そもそも、日本株は「買い」です。はい、間違いではありません。

これは間違いありません。

日本株は株式投資指標でみても、配当利回りなどでみても

割安な位置にあります。

 

2015年度以降、2017年度の業績は史上最高益を更新して

2018年度はそれをも超えることが予想されています。

割安に放置されている日本株は「買い」だと思って問題ないでしょう。

誤解はしないでください。

「買い」といえども「今買って!」というのではありません。

 

長期的に買いであっても、大事なのは買いのタイミング、

今ではありません。

短期的な乱高下はこれからもしばらく止まる気配はないので、

長期的な視点に立って、「割安な日本株買いのタイミング」をさぐることが大事です。

 

2017年の世界は日本や米国など一部の国が頑張って解決できるような

状況ではありません。

北朝鮮の地政学問題

EUの崩壊リスク

世界に広がるテロの脅威

周辺国との摩擦を引き遅く中国の拡張路線

常に不安視される米国の政局運営

などなど、ざっとあげるだけで、一部の国が頑張って終わる問題ではないし、

一つ一つが大きな影響力として市場を揺るがす課題でもあります。

 

短期的な乱高下では今までの戦略通り、ショート(空売り)ポジションを

取り入れながら短期の利益を稼いで行きながら、

いずれは大きく動く、その際はバリュー株に軍配があがるという

大きな視野を持ってみてください。

 

閉塞感が少しは和らいでないでしょうか?

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円)

日経平均(円)

19,396.52     +38.55     +0.20%

NYダウ(ドル)

21,807.64     +54.33     +0.24%

ドル(円)

108.84-85    +0.06円安    +0.05%

ユーロ(円)

130.43-47    +0.62円安    s+0.47%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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