2017年8月21日の日経概況

ブロガー：ジョンシュウギョウ

投稿日: 2017/8/21 @ 20:28 | コメント (0) |

印刷

2017年8月21日の東京株式市場は小幅に続落しました。

終値は前営業日比77円28銭（0.40％）安の１万9393円13銭でした。

北朝鮮の地政学リスクが引き続き意識され、

米国の政局不安が解消されないことが投資家心理を冷やしました。

108円台で推移していた為替市場の円高基調が一服したことで

下値は限定的でしたが、本格的な夏バテ相場に突入してきました。

悲観的になり過ぎる必要はないこの動き、その理由は？

本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。

ダウ工業株30種平均は小幅に続落して、

前営業日比76ドル22セント（0.4％）安の２万1674ドル51セント、

ナスダック総合株価指数も小幅に続落して、

前営業日比5.387ポイント（0.1％）安の6216.527で取引を終えました。

前日の大幅な下落からくる自律反発、

好業績銘柄への買いで市場は上昇する場面もありましたが、

先行き不透明感にはかつことが出来ませんでした。

白人至上主義団体を非難しないという行動が非難され続けている

トランプ政権の政局運営能力と

経済政策の実現可能性に疑問符がつくことが市場全体を抑えています。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向：ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は3日続落して、

９月物は前営業日比35円安の１万9445円で引けました。

大阪取引所の終値を５円上回りました。

ＳＧＸ日経平均先物は買いが先行して

前日の清算値と比べ70円高の１万9520円で寄り付きました。

日本市場は先週末の大幅な下落に対する自律反発で

買いが先行、始値は前週末比39円12銭高の１万9509円53銭でした。

先行き不透明な状況には代わりがなく、

買い先行スタート後には下げに転じ、

下げ幅を拡大した結果、85円安の１万9384円で午前中の取引を終えました。

午後にはいっても明確な方向性によりは

前場の終値を挟んでの動きに終始、

77円で本日の取引を終えました。

109円台の為替市場の現状も反映して、

輸出・大型株には売りが継続、

長期金利の低下を受けて、金融関連銘柄には厳しい売りが続きました。

商いはまた2兆円を割り込み、

東証１部の売買代金は概算で１兆7534億円、

売買高は14億690万株でした。

６月26日以来約２カ月ぶりの低水準でした。

騰落率はいびつな動きで、

東証１部の値上がり銘柄数は1038、値下がりの852で、

上昇が下落を上回りました。変わらずは133銘柄でした。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の動向：テクニカル分析】

日経の日足は下ヒゲを持つ陰線を形成しました。

スタートは上放れしてボリンジャーバンドの-2σ付近で寄り付きましたが、

まともにあげる動きを見せずに下げ続けました。

日足は-2σの外に位置する逆スプラッシュが継続、

一目均衡表上でも下げトレンドの三役逆転が継続しています。

日経225の動きだけをみると八方ふさがりのような状況、

投資家は中・小型銘柄に資金をシフトしています。

5月から続く持ち合いを形成するきっかけとなった

5月2日の安値まで近づいてきたので、

これを下回ると一時的な下げすぎ感は出ますが、

下げは加速しやすくなるので、警戒が必要です。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【日本市場の総合分析：今後の投資戦略】

大型・値がさ株が敬遠される動きが強くなってきました。

それを表すのが規模別指数の動きです。

大型の動きを表すTOPIX100(東証大型株)は

-4.23 (-0.29%)の1445.49 、

一方、東証中型株(TOPIX Mid 400) は+0.57 (+0.03%)の1932.26

東証小型株(TOPIX Small) は+6.39 (+0.21%)の3091.54 で上昇しています。

東証１部の単純平均を見ると+3.05 (+0.11%)の2872.55 で

つまり、大型・主力株が追い込まれて、

中・小型や好業績株に資金が集中する構図が見えてきます。

中・小型に注目しましょうというのは先週から続けて

解説してきたことですが、

本日の動きからはそろそろ「一回下げ止まり・反発」がくるタイミングだと

いうのが読み取れます。

韓国・米国の軍事合同訓練が続き、

明日も北朝鮮の顔色を伺うような膠着相場が

予想される中、大型・金融株のトレンド転換はあり得るので、

超短期的な売買と割り切って入ってみるのもいい練習にはなるでしょう。

期待はジャクソンホールの会合が終わって

結果が発表された後の来週以降に集まります。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【各市場の動き】

日経平均(円)

19,393.13　　　　　-77.28　　　　　-0.40%

NYダウ(ドル)

21,674.51　　　　　　-76.22　　　　-0.35%

ドル(円)

109.02-03　　　　　　-0.03円高　　-0.02%

ユーロ(円)

127.98-02　　　　　　+0.12円安　　+0.09%

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

ADVFN.comサイトのブログは、独立した金融解説のためのものです。これらのブログは、共通キャリア·プラットフォームを介して独立した著者によって提供されており、ADVFN PLCの意見を表すものではありません。 ADVFN PLCは、これらの記事を編集、承認等しないため、その責任を負わず、また、第三者が、これらの情報に頼ることに対して一切の保証はいたしません。 ADVFN.comサイトにおける情報は、一般的な情報と使用目的のためのもので、特定の要件に対応するものではありません。