2017年6月15日の東京株式市場は小幅に4日続落しました。
終値は51円70銭(0.26%)安の1万9831円82銭でした。
FOMCの結果を受けて米国市場が史上最高値を再び更新しましたが、
同日に発表された経済指標は振るわない結果で円高が進み
日本市場は売りが広がりました。
下げ幅を128円まで拡大する場面もありましたが、
下値では押し目買いが入って下げ幅を縮小させながら引けました。
続落ですが、悲観的な雰囲気にはなってない市場、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は続伸と反落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比46ドル09セント(0.2%)高の2万1374ドル56セント、
ナスダック総合株価指数は反落して、
前営業日比25.477ポイント(0.4%)安の6194.892で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は連日の史上最高値の更新です。
FOMCでは、予想通り、3ヶ月ぶりに0.25%の利上げを実施しました。
金融銘柄に買いが進み、市場が活発化される一方、
ハイテク株には再び売りが入り、市場の重荷となりました。
FOMCで利上げより注目されていた今後の見通しについては
- 2017年中は残り1回の利上げ
- 2018年は3回の利上げを見込む
内容では市場予想にほぼ一致する形だったので、
大きく切り上げる要因にはなりませんでした。
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【日本市場の動向:ファンダメンタル】
6月14日のCME日経平均先物は反落、
前日比65円安の1万9850円で引けました。再び2万円割れです。
SGX日経平均先物は売りが先行してスタート
前日の清算値と比べ60円安の1万9815円で始まりました。
日本市場は前日の米国発の経済指標が低調なことを受けて
売りが先行しました。
5月の米小売売上高やCPI(消費者物価指数)が
低調な結果になったことで、利上げのスピードにブレイクがかかるとの
懸念が広がることで、為替市場では円高が進行しました。
日経平均の始値は前日比67円98銭安の1万9815円54銭、
円高傾向の継続で投資家心理が悪化、
東芝の大幅下落も伴い、下げ幅を広げて128円の下げ幅も見られました。
下値では押し目買いが入って86円安で前場引けを迎えた日経は、
午後に入っても安値圏で推移しましたが、
変動幅は前日までの動き同様、狭い範囲での攻防が続き、
51円安で本日の取引を終えました。
円高の流れを反映して、建設、小売、水産、不動産など
ディフェンシブ、内需関連銘柄に買いが進み
上昇率上位を占めました。
それ以外では動きのよい銘柄、材料の出た銘柄に資金が向かう
動きが鮮明になっています。
商いは前日より少し活発になり、
東証1部の売買代金は概算で2兆4775億円、
売買高は18億8192万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1063、
値上がりは817、変わらずは139銘柄でした。
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【日本市場の動向:テクニカル分析】
日経の日足は長い上下ひげを長い持つ短陽線を形成しました。
朝方は前日の終値から下離れしてスタート、
上値を追う動きになりながら始値に戻って、
25日線と一目均衡表の転換線を一気に割り込んでは
再び戻るなど、迷いの相場でした。
下げ幅は小幅ではありますが、支えになっていた
25 日線を終値で下回り、再び調整に入る格好を作りました。
4日続落ではあるもののRSIなどオシレーター系の指標では
売られ過ぎのサインは出てないので、
まだ調整が入る余地はあることを念頭に入れておきましょう。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
世界が注目したFOMCの結果は以外とあっさり、
予想からほぼ外れない結果になりました。
今後の利上げのスピードとタイミングも予想の範囲でしたが、
低調な経済指標が為替市場を通じて、日本市場の足首を引っ張りました。
明日も今日と同じ動きいなる要素を含んでいます。
個人消費の動向と共に重要視される
5月の住宅着工件数、5月建設許可件数が発表されます。
夜9時を過ぎてからの発表なので、その結果を見極めたいとの雰囲気で
持ち合いになりやすく、明確に円高基調を反映する動きはなりにくいものの、
気持ちよくあげる場面もなかなかみられないでしょう。
前日の分析では「円安になりにくいと
みている投資家の方が大勢いるということを意味します。」と解説しましたが、
明日までも同様な動きになる可能性が高いと考え、
材料の出た銘柄、ディフェンシブ関連に目を向けてみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円):19,831.82 -51.70 -0.26%
NYダウ(ドル):21,374.56 +46.09 +0.21%
ドル(円): 110.11-12 -0.07円高 -0.06%
ユーロ(円): 122.91-95 -0.58円高 -0.46%
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