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2017年5月17日の日経概況

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2017年5月17日の東京株式市場は反落しました。

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終値は104円94銭(0.53%)安の1万9814円88銭でした。

米国の政局運営に対する不安が広がり、

米国市場は小幅の下落、為替市場では円高が進み、

売り先行でスタートしました。

下げ幅を拡大したものの、先高観の投資家が

下値では押し目買いを入れることで、下げ幅を縮小させながら引けました。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

 

前営業日の米国市場は小幅に反落と続伸、方向感の動きになりました。

ダウ工業株30種平均は反落して、

前営業日比2ドル19セント安の2万0979ドル75セント、

ナスダック総合株価指数は3日続伸して、

前営業日比20.196ポイント(0.3%)高の6169.870で取引を終えました。

 

米国に大統領を巡っての疑惑が広がっているのが、下落の原因に考えられます。

「IS」に関する機密情報をトランプ大統領がロシアに漏らしたと、

複数の米メディアが15日に報じました。

もちろん、否定はしたものの、FBIのコミー長官を解任したのに続く疑惑で、

政局の先行きに対する不透明感が高まり、売りが広がりました。

 

しかし、下値ではしっかり買いが入ることで

大きく戻しながら前日の終値付近で終わりました。

一方のナスダックは連日の史上最高値更新です。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

16日のCME日経平均先物は下落して、

前日比90円安の1万9855円円で引けました。

SGX日経平均先物も反落スタートで 、

105円安の1万9790円で始まりました。

 

日経は米国市場の方向感のない動きを引き継ぎ

売りが先行しました。

113円04銭安の1万9806円78銭でスタート、

112円を記録する円高傾向が拍車をかけましたが、

下値では依然、押し目買い意欲が強く、

下げ幅を縮小、91円安で前場を終えました。

 

午後に入っても、下げ幅を拡大させる場面は見られず、

安値圏で膠着しましたが、引けにかけては押し目を拾う買いが進み、

104円安で本日の取引を終えました。

 

市場を揺るがしているのは、また米国のあの人。

トランプ大統領がロシアに機密情報を渡したとの疑惑に

しどろもどろした回答しかできず、

政局の先行きに対して不安が広がりました。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆4927億円、

売買高は19億6447万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は1287、

値上がりは630、変わらずは98銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。

十字架に近い形で、迷いが生じていることをからわしています。

前日の終値から離れてスタート、窓を形成しましたが、

5/8から始まった高値圏においての持ち合いが続いている格好です。

 

2万円を目前にして1.51円足らずに反落、

持ち合いの下辺に近づきました。

ここでさらに下げると、5/15の安値、その次は5/8の安値を切り下げると、

しばらくの調整を余儀なくされます。

 

ボリンジャーバンドの+2からすべてのバンドが上向きですが、

日足は+1σに近づき、トレンドの一時的な休止に入る可能性も示唆しています。

高値圏で持ち合っていることもあり、

下げトレンドに入る銘柄は空売りがよく決まっているので、

取引銘柄として空売りも取り入れると効果的でしょう。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

2万円の壁はやはり分厚いですね。

あと1.5円と迫ったところ(いわゆる1ティック前ですね)で止まり、

そのあとは反落モードに入っています。

 

歴史を遡って見ると日経が最高値を記録したのは1989年12月29日の大納会、

算出開始以来の最高値で、ザラ場中は 38957.44円、

終値ベースでも38915.87円で、4万円突破を誰も疑ってなかった時期でした。

(4万円です!2万円で騒ぐのが可愛く見えるほどです)

しかし、その後はご存知の通り、バブルの崩壊で

最高値からわずか9ヶ月後には2万割れを記録しました。

 

2万円を超えられない理由に関しては改めて取り上げなくても

多くの分析が出ていますが、

心理的な面が大きく作用しているのは確かです。

 

後1.5円だったので達成したのと一緒じゃない、何が違う?

という質問もいただきましたが、

数字が持っている力は意外と強いものです。

(それに、私に怒ってもなにも変わりはしません。)

 

ということで、前日に引き続き、本日も内需株が強い動きで、

前日の解説をよく読んで、充実に行動した投資家は

利益を手にいれているはずです。

 

買いだけでなく、空売りもよく決まっているところなので、

利益がのっている銘柄は最大化を測るようにしましょう。

保持している内需に関しては明日まで利益を伸ばし、

金曜日の週末要因で一部を利益確定する戦略で行きましょう。

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円):19,814.88     -104.94     -0.53%

NYダウ(ドル):20,979.75    -2.19      -0.01%

ドル(円):  112.30-35    -1.15円高    -1.01%

ユーロ(円): 124.88-92    -0.24円高    -0.19%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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