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2017年4月14日の日経概況

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2017年4月14日の東京株式市場は続落しました。

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終値は91円21銭(0.49%)安の1万8335円63銭でした。

本日も連日で年初来高値を更新しました。

シリア・北朝鮮に続き、アフガニスタンにも緊張が高まり、

地政学的なリスクが意識されました。

特に北朝鮮を巡っては、北朝鮮が挑発する姿勢を崩さないことから

さらに緊張が高まり、一服した円高基調が再び円高に振れました。

空売り以外は出口の見えない日経、

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は3日続落しました。

ダウ工業株30種平均は3日続落して、

前営業日比138ドル61セント(0.7%)安の2万0453ドル25セント、

ナスダック総合株価指数も3日続落して、

前営業日比31.010ポイント(0.5%)安の5805.150で取引を終えました。

 

4月の米消費者態度指数が2000年11月以来、

16年5カ月ぶりの高水準となったことが好感され、

上昇を見せる場面もありました。

 

シリア、北朝鮮に続き、アフガニスタンへの空爆が加わり

地政学的リスクがさらに高まったことが嫌気され、

下げ幅が広がり、2月13日以来2カ月ぶりの安値で取引を終えました。

 

テクニカル的にも75日線移動平均線と一目均衡表の雲下辺に近づき、

ここを下に向けるとさらに崩れるところまできています。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

日本市場の先読み材料になるCME(シカゴ)日経先物は

4日続落、6月物は前日比115円安の1万8355円、

4ヶ月ぶりの安値で引けました。

SGX(シンガポール)の日経平均先物は65円安の1万8335円でスタートするなど、

下げスタートが予想されましたが、

日経の動きは乱れが目立ち、乱高下が見られました。

 

前日比105円07銭高の1万8531円91銭で寄り付いた後は、

直ちに下げに転じた後はそのまま強く下げて行きました。

午前終値は62円安で引けましたが、

午後に入るとそのまま下げ幅を拡大しました。

 

引けにかけては100円の下げ幅を挟んで攻防が続き、

前日の安値付近に並びながら今週の取引を終えました。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆247億円、

売買高は18億3885万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は1559、

値上がりは359、変わらずは97銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は短い下ヒゲを持つ中陽線を形成しました。

前日の終値から上放れしてスタートしましたが、

前日開けた窓を埋めるまでには至らず、

前日の安値付近まで押して、見た目でも凹む陰線を形成しました。

 

ボリンジャーバンドは押され続け、下降のバンドウォークが継続、

-2σを押しながら下に向かって推移しています。

下げ止まりになる余地が見えなかったですが、

前日の安値に並びながら、バンドの中に戻ってきたので、

ここで耐えたいという気持ちは見えています。

 

来週は戻りを試すと言っても、18,500円が抵抗に変わらないか、

18,750付近で再び抵抗に会わないかが確認の目安となります。

危機感を覚えるのは週足の方です。

今週も陰線でひけることで、3/17の週から5週連続の陰線、

高値と安値も5週連続で明確に切り下げながら下降しました。

 

5週連続の陰線は2012年4月27日からの5週連続以来の記録です。

投資家心理が崩れるのもうなづける場面ですが、

リバウンド時には戻り幅も大きいことを意味するので、

期待を持って(短期的はなく)中期的に構えて待ってみましょう。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

2012年4月終わりからちょうど5年が経つ頃、

週足で5週連続の陰線を記録しました。

本日の安値は前日と並ぶレベルで終わりましたが、

投資家は出口の見えない閉塞感を覚えるところまで至ったと言えます。

 

米国の4月消費者態度指数が2016年5カ月ぶりの高水準となった

支援材料も、広がる地政学的リスクには打ち勝てず

幅のある下落を見せたことは、来週以降も

地政学的リスクの呪縛から自由でいられないことを示唆しています。

 

来週も引き続き乱高下を含む軟調な動きが予想されます。

ファンダメンタルの指標は週初から注目されるものが並んでいます。

17日には国内で3月首都圏新規マンション発売、

中国の1-3月期GDP、3月小売売上高。

18日は米国の3月住宅着工件・建設許可件数及び鉱工業生産・設備稼働率、

19日は国内で3月訪日外客数、米国のベージュブック

20日は国内の3月貿易統計、

20日-21日に渡ってG20 財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。

 

景気動向を探る上で注目される指標が多く波乱要素が多い上に、

地政学的リスクがどのような展開を見せるかが見えない中で、

投資家の悩みは深くなっています。

 

結局空売りで利益が出ていても、市場自体が盛り上がらないと

やがて資金が出て行ってしまうので、

長期的には好ましいことではありません。

 

新規に立てた空売りのポジションは利益が伸びるまで

保持を続けていいでしょう。

本日は内需関連に利益確定の売りが出ましたが、

円高基調の一服感を見るまでは、まだ内需関連に注目する戦略を続けます。

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円): 18,335.63    -91.21     -0.49%

NYダウ(ドル):20,453.25    -138.61    -0.67%

ドル(円):   109.10-11   +0.09円安   +0.08%

ユーロ(円): 115.81-85    -0.22円高    -0.18%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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