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2017年3月21日の日経概況

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2017年3月21日の東京株式市場は小幅に続落しました。

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終値は12円76銭(0.07%)高の1万9590円14銭でした。

G20で外部環境を改善させるような発言が見られず、

保護主義の拡散を懸念させる結果になりました。

それを受け、円買いが進行、売りが広がりました。

年度末の持ち高調整も加わり、買いが優勢になる要素は少なく、

売りを広げるような失望要因もないので、

方向感には欠けています。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は小幅に続落と続伸、方向感のない動きでした。

ダウ工業株30種平均は続落して、

前営業日比8ドル76セント(0.0%)安の2万0905ドル86セント、

ナスダック総合株価指数は4日続伸 して、

前営業日比0.533ポイント(0.0%)高い5901.529で取引を終えました。

 

FBIが「大統領選でトランプ陣営がロシアに接触した

疑惑を捜査している」と明らかにしたで、

政局不安が高まったほか、

”驚くべきだった”財政刺激策の詳細はなに一つ

明らかになってないことなどが、投資家心理を冷やしました。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

日本の市場は外部環境の不透明性を反映して

売りが先行してスタートしました。

米国の方向感ない動き、20日のCMEは円高が嫌気されることで19,270円、

上記の要因を考慮すると売り先行のスタートは予測されていました。

 

米国市場同様、日経も方向感はわからないまま、

特に円高が嫌気されたので大型・輸出株には売りが広がり

市場全体の盛り上がりにはなりにくい雰囲気です。

 

下値ではテクニカル的に意識される線で支えられ、

始値を超える動きで終わりましたが、

今週も神経質な動きは避けて通れない様子です。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆396億円、

売買高は15億9718万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は862、

値上がりは991、変わらずは156銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は下ひげが少し長い陽線を形成しました。

2/10以降は25日移動平均線が意識される動きが続き、

本日も安値では一回割ったものの、

終値では支えとして意識されました。

 

高値が抑えられて、安値の切り上げが鈍くなってくることから

三角持ち合いの中でのウェッジを形成しているので、

煮詰まり感は強くなる一方です。

 

心理的に意識されるもう一つのポイントになっていた

3/9-10の窓を本日の日足で埋めたので、

3/9から形成された小さい波もこれで終了、

明日はここを抜けて、新たな小波を作りに行くのかが確認ポイントです。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

18日に閉幕したG20財務相・中央銀行総裁会議の成果物と言える

共同声明では反保護主義の文言が削除されるお粗末なものに。

この要因が嫌気され、円買いが進むことで、円高が進行しました。

 

当然日本の市場には売りが波及、「神経質な動きになる」と分析した

先週末の結果の序幕を開けました。

米国市場の分析で少し触れましたが、現在の市場で意識しておくべきことは

「政治不安による為替相場の不透明性」です。

 

米国の利上げの後、誰もが予想していた円安の進行が見られなかったのは

米国の現状を映し出していると言えます。

利上げの加速には警戒するイエレン議長、

選挙戦の段階ですでにイエレン議長の再任はないと明言していたトランプ、

利上げに批判的だったトランプ氏の不気味な沈黙、

驚きたいけど出てこない「驚くべき」減税・経済政策の具体案、

政策が出てきたとしても、それを推進する政府の要職が未だに500以上

空席という政局運営のお粗末さなどから判断すると、

「気持ちよくドルを買います!」までは中々至らないないのが現状です。

 

それを反映して主力株には閉塞感で歯がゆい動きが続き、

マザーズ(1.93%上昇)、ジャスダック(0.7%上昇)に資金が流れています。

現状を考えると当たり前と言えば当然の動きだと言えるでしょう。

 

東証1部の中でも、為替の影響を受けにくい

食料品、水産・農林業、小売業など

内需を中心に物色が進んでいるのがわかります。

 

当分解消されることが難しい円高リスクなので、

素直に市場の流れを受け入れ、

新興市場に資金をシフトするか、

内需を中心に物色するのが短期間での投資戦略としては有効でしょう。

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円):19,455.88     -65.71     -0.34%

NYダウ(ドル):20,905.86    -8.76      -0.04%

ドル(円):  112.78-79     -0.65円高    -0.57%

ユーロ(円): 121.60-65     -0.38円高    -0.31%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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