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オージードルの現状について学ぼう

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オーストラリアドルは通称「オージー」と呼ばれ、米ドル、ユーロ、円、英ポンドに続き5番目に最も取引される通貨です。なぜ為替トレーダーがオージーに投資するのか?それは、安定したオーストラリア経済と政治システム、通貨そのものの強さ、そして高金利の3要因が主に考えられます。広く認識されているのは、特にアジア経済とそのコモディティー市場のサイクルにおける存在感から、主要通貨の一部としてポートフォリオを多様化できる利点ではないでしょうか。

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通貨の変動要因を考える際、密接にリンクしたアジア経済とそのコモディティサイクルに注目する事が肝要です。これまで中国、インドそして日本といったアジアの主要国からの天然資源の需要がオージーを押し上げてきた事は事実です。“中国が良い時はオーストラリアも大丈夫”と暫し言われますが、対中国輸出の規模を考えれば頷ける話であり、また中国の経済指標等も、オージーの中長期における動向を考える上で重要な判断材料となります。

 

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オーストラリアドルに加えカナダドルとニュージーランドドルもコモディティー通貨として認識されており、この国々は、収入という観点では特定の原料に大きく依存している点で共通しています。オーストラリアの場合では、輸出10品目中の8品目がコモディティーであり、その中でも特に貴金属と穀物はオーストラリア経済にとってとても重要な輸出品となっています。オーストラリアは世界第3位の金生産国でありますが、ある主要な原料と通貨の密接な関係を表す一つの例として金と通貨オージーが挙げられ、これらは過去1999年から2008年の間80%超の相関性で推移してきました。

 

 

また金利に関しては、ご存知の通り日本では長年低金利が続いていますが、オーストラリアは世界でも比較的高い金利となっています。キャリートレードは広く知られていますが、特に対円でのトレードはその金利差、そして取引時間帯が重なる事など多くの利点が存在するため人気のある通貨ペアとして知られています。

 

将来のオージーの動向を考える際、例えば鉱山の産出額と貴金属価格、穀物の作付け、天候や収穫等に関するレポートが有益な情報を提供してくれるかも知れません。これらに関連した情報は、オーストラリア農業資源経済・科学局(ABARES)のサイトで確認できますので興味がありましたらご覧になって下さい。

グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ADVFN営業課長。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーして従事。ADVFNは、世界各国の金融情報をポータルサイトで提供。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。トレーダーが自由に書き込む掲示板も人気。

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