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不景気知らずのオーストラリアに終止符

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オーストラリア連邦、通称ランド・ダウン・アンダーは約6万年前に人類が定着し始めたと考えられています。アボリジニがオーストラリアに最初に渡った先住民と考えられており、世界最古の文明の一つとして知られています。彼らの狩猟採集の生活様式は脈々と受け継がれ今日の精神、芸術や文化を形成してきました。イギリス人の移民が始まったのは、1788年に流罪植民地としてシドニーに船が到着したのが始まりと言われています。

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スポーツもオーストラリア文化を語る上で重要な一部です。クリケット、オージールールズ(オーストラリアンフットボール)、ラグビーやネットボール等皆さんご存知のスポーツも多いのではないでしょうか。またエミュー、カンガルーやワライカワセミといったユニークな動物も広く知られています。

 

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ようこそオーストラリアへ!

南半球に位置するオーストラリアは、本土に加えタスマニア等の小さな島々から形成されています。オーストラリアはとにかくでかい、テキサスよりも!その大陸面積は世界で6番目の大きさであり、南東にニュージーランド、北にはインドネシア、パプアニューギニアや東ティモール、そしてバヌアツ等の国々に囲まれています。

人口は約2400万人で、オーストラリア統計局によると、人口の3分の2がシドニー(4.8百万人)、メルボルン(4.4百万人)、ブリスベン(2.2百万人)、パース(2百万人)やアデレード(1.3百万人)といった主要都市に集中しています。

 

天候

オーストラリアに関して、陸地も海中もびっしり砂漠で埋め尽くされた国という表現をされる事もありますが、実際には正確な表現ではないと思います。広大なオーストラリア大陸には刻々と変化する空の顔もあります。大陸の大部分が砂漠か半乾燥の地域であるのは事実ですが、例えば南東や南西の端といったような場所では天候はより快適で肥沃な土地に恵まれており、北部では熱帯雨林や放牧地なども存在します。また、気温に関しては、北部では大きな差はないですが南部では場所によりばらつきがあるようです。

 

経済

オーストラリア経済は、世界でも最大の混合経済の一つであり、購買力平価の観点では一人当たりのGDPは英国、ドイツそしてフランスを凌ぎます。その経済は20世紀もの間堅調に成長を続け、1901から2000年の間における平均のGDP成長率(年)は3.4%であり、また過去27年間で景気後退を経験した事はありません。

オーストラリア経済はGDPの68%をサービス部門が占めています。鉱業部門はGDPの7%を構成しており、鉱業に関連するサービス業も含めると部門全体でGPDの約19%を占める事になります。世界のコモディティー価格の展望は短中期では下落し、またその生産コストは上昇する傾向にあると考えられています。近年では鉱業事業に関連する一部プロジェクト等が2012年より延期または中止されていますが、鉱業は、しかしながら今後もオーストラリア経済を牽引する重要セクターであり続けると予測されています。

輸出トップ10の8品目がコモディティーであり、経済成長は主な輸出先が東アジアである鉱業部門と農業部門(GDPの12%)に大きく依存していると言えるでしょう。

 


 

国際関係

オーストラリアにとって伝統的に近い経済関係にあるのがニュージーランドで、1983年、二国間で豪州ニュージーランド経済関係緊密化協定が結ばれました。

オーストラリアは、長きに渡り米国との強い関係を構築して来ました。その関係の重要性は今後も増し続けて行くと思われますが、一方で、経済関係において年々重要になる中国の存在は、オーストラリア政府にとって米国との政治的連携の維持と最大の貿易相手国である中国との関係を促進する上でその舵取りがデリケートな課題となります。

尚、2013年度におけるオーストラリアの貿易相手国トップ5は、中国、日本、米国、韓国そしてシンガポールの順になります。

 

輸出入

オーストラリアは世界第20位の輸出国です。近接する中国と日本が主要な輸出先で、その二カ国における収入は輸出収入全体の半分以上を占めています。

2014年11月、オーストラリアと中国との間で妥結された自由貿易協定は、今後も中国による更なる投資が期待されています。現在、鉄鉱、ウールそして様々な資材を輸出する最大の経済パートナーであり、12万人以上の中国人留学生がオーストラリアの高校や大学で学んでいます。

中国に渡るオーストラリアの輸出品の大部分を考えると、自国の経済成長に対する最大のリスクは予期しづらい中国経済の急落や投資活動の停滞が考えられます。同時に、世界のコモディティ価格の暴落もまた経済成長にダメージを与える大きな要因となるでしょう。

 オーストラリアの輸出品目1位は全体の5分の1を占める鉄鉱石である事が確認できます。米ドル建の鉄鉱は昨年だけで約50%下落し、ピーク時の2011年からは約65%以上の下落となっており、供給過剰がその原因の一つとして考えられています。また、中国のブラジルに対する鉄鉱事業への投資は、オーストラリアの鉄鉱価格の下落と貿易の不振を招く事となり、豪ドルの上昇を押さえ込む要因の一つとして考えられています。

グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ADVFN営業課長。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーして従事。ADVFNは、世界各国の金融情報をポータルサイトで提供。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。トレーダーが自由に書き込む掲示板も人気。

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