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ドル円FOMC議事録で反落

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】

ドル円は110円台後半から反落。FOMC議事録でインフレ率の
2%達成が長期化する可能性があると指摘していたことが材料に。

ドル円は110円台半ば近辺から110円近辺まで急落。
ユーロドルは1.68台まで売られた後反発。1.1779まで
ドル安ユーロ高が進む。

株式市場は反発。FOMC議事録の内容はややハト派的
だったことが買いにつながった。ダウは4日続伸し、2万2000ドル台を
回復。

債券相場は反発。2%のインフレ達成が長期化するとの議事録の
内容に反応し買い物を集めた。長期金利は2.22%台に低下。

金は続伸したが原油価格は3日続落し、46ドル台に。
7月住宅着工件数   →  115.5万件
7月建設許可件数   →  122.3万件

ドル/円110.03~ 110.95
ユーロ/ドル1.1681~ 1.1779
ユーロ/円  129.53~ 129.83
NYダウ  +25.88 → 22,024.87
GOLD  +3.20 → 1,282.90ドル
WTI -0.77 → 46.78ドル
米10年国債  -0.051 → 2.222%

【本日の注目イベント】

豪   豪7月雇用統計
日   7月貿易収支
欧   ユーロ圏7月消費者物価指数(改定値)
欧   ECB議事要旨
欧   ユーロ圏6月貿易収支
英   英7月小売売上高
米    新規失業保険申請件数
米   8月フィラデルフィア連銀景況指数
米   7月鉱工業生産
米   7月設備稼働率
米   7月景気先行総合指数
米     企業決算 →ウォルマート、ギャップ
米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
ドル円は堅調な動きを見せ、昨日の夕方から欧州時間にかけては111円を伺
う動きを見せたが、朝方公表されたFOMC議事録の内容を手掛かりにドル売
りが強まり、110円03銭近辺まで下げ、この日の安値圏で引けています。
結局今回のドルの戻り局面では、111円台までの回復はならず反落した形で
した。

FOMC議事録では、大部分のメンバーが9月会合でのバランスシートの縮小
計画発表を支持していたことが明らかになりました。これ事体はドル買い材料
と見られますがインフレ率については、中期的に緩やかなペースで当局の目標
である2%に上昇するとの予想を、過半数のメンバーが維持していたと記され
ていたが、「多くの参加者」は、インフレ率が現在見込まれているよりも長い
期間2%未満に留まる可能性がややあるとの認識を示したとありました。
また幾人かは、インフレ見通しへのリスクは下方向に傾斜している可能性があ
ると指摘していたことも明らかになりました。(ブルームバーグ)

このほかにも、FRBスタッフは金融安定へのリスク評価を前回までの「注目
に値する」から「高まった」へと上向きに修正したと記されています。
全体としては「ハト派的」との印象が残る議事録の内容でした。
ドル円はこの発表を契機に110円03銭まで売られ、ドルの上値の重さを確
認させられた格好になりましたが、昨日は議事録に加え、トランプ大統領の言
動もドル売りにつながったようです。
トランプ氏は白人至上主義団体と反対派の衝突に関して「双方に非がある」と
発言したことが、共和党内からも非難の声が上がっており、今朝のメディアは
「トランプ氏孤立も」との見出しを掲げています。

またトランプ氏は自身が創設した「製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラム」
からメンバー脱退が続出したことで「メンバーである企業経営者らに圧力をかけ
るくらいなら、私は両組織とも解散する。みなさんありがとう!」とツィートし、
解散を決めています。この会合からは世界最大の資産運用会社ブラック・ロック
のフィンクスCEOなど、有力メンバーが脱退しています。
まさにトランプ氏にとっては「内憂外患」という文字がピタリとあてはまる状況
です。

北朝鮮リスクがやや後退したものの、一方でトランプリスクは着実に拡大してい
るように思えると言ったら、言いすぎでしょうか。
ドル円は再び下値を試す展開を強めてきましたが、先週末に記録した108円台
後半を下抜けするほど事態は悪化していないと思っています。
引き続き北朝鮮の動向から目が離せませんが、特段の動きがなければ本日の予想

レンジは109円60銭~110円60銭程度でしょうか。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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