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ユーロ円119円近辺まで下落

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
東京市場で111円31銭まで上昇したドル円は、依然として上値は重く、NY市場では110円76銭まで下落。英国がEUへ離脱通知を開始したことや、長期金利の低下が手がかりに。

ユーロドルは続落。ECBの緩和策終了に対して否定的な見方が広がり、ユーロドルは1.0740まで売られた。

NYダウは反落したものの、ナスダックとS&P500は続伸。年内利上げに関してFOMメンバーの発言があったものの、方向感は定まらず。

債券相場は反発。ECBが政策メッセージの変更には慎重との報道に買いが優勢に。長期金利は2.37%台へと低下。

金は続落し、原油は続伸。

2月中古住宅販売成約指数  →  +5.5%

ドル/円110.76 ~ 111.16

ユーロ/ドル1.0740~ 1.0773

ユーロ/円119.01~ 119.57

NYダウ  -42.18 → 20,659.32ドル

GOLD -1.90 →1,253.70ドル

WTI   +1.14 → 49.51ドル

米10年国債  -0.041 → 2.376%

【本日の注目イベント】
独 独3月消費者物価指数(速報値)
欧 ユーロ圏3月景況感指数
米 新規失業保険申請件数
米 メスター・クリーブランド連銀総裁講演
米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

110円割れは回避され、昨日の東京タイムには111円31銭まで上昇したドル円でしたが、上値は依然として重く、特に海外市場に入ると売られ傾向は続いているようです。

英国がEUからの離脱手続きを開始したことも円を買う動きにつながった面もあり、分かっていたこととはいえ特にユーロは大きく売られました。また、トランプ大統領の環境問題に対する意識もドルの上値を重くしたようです。NY株式も高安まちまちで、こちらもトランプ政策をにらみながら一進一退です。そんな中、原油価格の上昇だけが唯一のサポートとなり、ドル円の下落も昨日は限定的でした。

昨日はFOMCの2人のメンバーが講演を行い、利上げに関する発言を行っています。ボストン連銀のローゼングレン総裁は、景気過熱の防止で2017年に4回の利上げが必要になり得ると発言し、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、「年内に3回を超える利上げの可能性は排除しない」と述べています。(ブルームバーグ)

特にボストン連銀のローゼングレン総裁は、これまでハト派の代表の一人と見られており、シカゴ連銀のエバンス総裁と並んで「ハト派の重鎮」と見られていただけに、その発言は注目されます。一方、サフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、イエレン議長にスタンスが近いと見られています。ブルームバーグによると、ウィリアムズ氏は、イエレン議長がサンフランシスコ連銀総裁だった時期に、調査責任者を務めていたそうです。上記二人の総裁発言は、いずれも年内利上げには積極的で、今後の経済データ次第では「もう3回の利上げ」もあり得ると理解できます。

ドル円は上値の重さは変わらない中、基本的には相場を大きく動かす材料がないことから、もみ合いが続いています。112円台にしっかりと乗せてくるようだと、110-115円のレンジに
戻ったと判断できますが、足元の水準ではまだ110円割れのリスクを排除できません。本日も重要な材料はなく、期末に向けた実需がどの程度あるのかに左右されそうな相場展開が予想されます。「1時間足」では、一応雲の上で推移しており、昨日のNY市場での下げでも「雲の入り口」でしっかりサポートされています。また、MACDでも「ゼロの軸」を上回って、プラス圏で推移していることが、短期的なドル上昇に期待を残しています。

本日は110円50銭~111円50銭程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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